記念講演の講師工藤利悦(としよし)氏をご紹介致します。
　工藤氏は、東北銀行在勤中から、鹿角市史の編纂など鹿角の郷の歴史文化に
ついて、多くの業績を残されております。
　退職後は、盛岡市に居を構え、南部領盛岡藩の歴史を研究しておられます。

　研究の一つに、工藤氏主宰のホームページ「近世こもんじょ館」があります。
　近世こもんじょ館は、広く近世史に関心を寄せる人々に対して、盛岡藩に関
する基本史料、盛岡藩を中心とする各地各種情報を提供すると共に、近世史に
関する情報交換の「プラット・ホーム」となることを目的としております。

　また、近世文書研究所を運営しておられます。
　近世文書研究所は、メディアを活用して広く近世史に関する情報交換をはか
り、調査研究を効率的に推進するために、各種基本史料・資料のデータベース
を構築し、近世史の教育・普及をはかることを目的としております。
　南部領盛岡藩、つまり主として「南部信直が豊臣秀吉から七郡安堵を請けた
天正十八年より、盛岡藩が廃藩した明治三年まで」の文書類を調査研究され、
特に南部家のことに関しては、近世文書研究所の会長として、重要な立場で采
配をふるっておられます。

　この記念講演では、花輪中野南部家のことなど、中野家を介して見た御三家
の役割を中心にお話しをなされることになっております。
　どうぞ、よろしくお願い致します。

工藤利悦講師