GLN「鹿角の温故知新への旅・鹿角先人列伝一覧」

杉江宗祐

参考(出典):「鹿角人物誌」
 
△鹿角人物誌 発刊によせて
 平成元年四月から二年五カ月にわたり連載した「鹿角人物誌」が一冊の単行本として発刊されることになりました。
 市では昭和六十三年十月、先人顕彰館を建設し、内藤湖南、和井内貞行翁の二人の偉人を顕彰しましたが、 これを契機に、鹿角の「人物」を紹介したいということで、奈良寿先生に「広報かづの」への執筆をご依頼申し上げました。
 
 先生は、昭和六年から教職につかれ、三十九年の長きにわたり学校教育の向上と充実に寄与されました。 また、昭和四十六年八幡平村教育委員会教育長、昭和四十七年鹿角市発足の初代教育長を歴任されております。 退任後も郷土の歴史研究や、古文書の解読に努められ、鹿角市史編さん委員として活躍されておられます。
 
 先生の教育者として、また、歴史学の豊富な経験と識見によって書かれた「鹿角人物誌」は、 鹿角の教育的風土、教育文化に対する先人の情熱が伝わり、こうした先人のご努力が今日の鹿角の根幹を成していることを 思い知らされます。鹿角は、これだけ多くの人物を輩出されたのかと、今さらながら驚いている次第です。
 
 途中、先生が病魔におかされ入院するという大変な事態もありましたが、強い意志により執筆を続けられました。 本当に頭が下がる思いです。人材育成が叫ばれている今日、私たちに希望と勇気を与えてくれる著書として、きっとお役に立つと 確信しております。
 長い間ご執筆いただきました奈良寿先生のご苦労に心から敬意を表するとともに、今後のますますのご活躍を 祈念申し上げます。
  平成三年十月一日
     鹿角市長 杉江宗祐

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