[鹿角の演芸・宴席芸能] |
△舞歌・こっから節 東西な東西な 昔神代の始まりは イザナギイザナミ二柱 じゃくぼくおっとりかい廻し うなばらはらんで秋津島 生まれてこの方今までも 千春万秋センシュンバンシュウ繁昌して 孫曾孫ヒマゴ曾々孫ヤシャゴの代までも 目出度く暮らすもこっからで 楽しく暮らすもこっからで 物の始まりこっからだ こっから舞ど囃せや……… 東西な東西な コラ男の子供の身の上は 普段礼儀お辞儀は立派でも そのくせよく見ろ毎朝に 青ばなドレンと垂らしても 十七八にもなったれば あちらの姉コの袖つつき こちらの姉コの袖引っ張る じゃらける心の起きるのも 本当の心ッコこっからだ こっから舞を囃せや……… 東西な東西な コラ女の子供の身の上は 小さいときには真面目でも そのくせよく見ろ毎朝に 仏に香華手向けるも 好い婿欲しいと伏し拝み 邪見の心の起きるのも 本当の心ッコこっからだ こっから舞を囃せや……… 東西な東西な コラ若い男女の身の上は 嫁ッコ取るのもこっからで 婿コになるのもこっからだ コラ大東亜戦争勝ち抜くために 厚生大臣が 生めよ殖やせあの時代 敗戦国の今日でも あちらの嫁取り こちらの婿取り それが何かと申すれば 本当の心ッコこっからだ こっから舞を囃せや……… 東西な東西なむ こっから舞も数あれど 全国番地(各地?)繁昌して 皆様さきく栄えますよう こっから舞を囃せや……… (伝承者 大欠・米沢甚作)
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