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[鹿角の遊び]

 
 31 坂づぐり
 
 小正月の夜に、坂道をうまく利用して、氷の坂を造るのである。
 
 坂のある場所に近い畑などで、昼間にみんなで遊んで雪を固める。
 夕方近くから、青年会が主体となって、固めた雪を、数十cm立方の大きさに切り取り、 その雪の塊を、坂道に積み上げて、より急な坂に造り上げるのである。
 必要により、またよく凍るように、流水を汲み上げてかける。
 坂造りは夜通し行われ、翌朝には、全長50mほどのカンカンに凍った氷の滑り台が出来 る。
 
 翌十六日は、早朝から氷のとけ始める昼過ぎまで、老若男女が坂滑りに興ずる。
 着の身着のままで滑ることもあるが、普通はサンダラ(桟俵、米俵のフタ)に座って 滑る(以上、八幡平字松館の例)。

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