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[鹿角のわらべ歌]

 
歳時歌
 歳時歌は、年中行事の中で歌ったり唱えたりして伝承されてきた。鹿角に伝わったいるものでは、大人の行事が多く、子供の正月迎えや小正月行事の歌が少ないのはどうした訳であろうか。
 
△米ぬか粟ぬか
 
 農家の主人が、米ぬかと粟ぬかを一升枡に入れ、窓を開けて、家の周りを歩きながら 撒いた歳時歌である。
 
米ぬかほんがほが
粟ぬかほんがほが
だえどやしきの
たからど
ぜにどかねど
入ってこい
(伝承地 大湯)
 
△送れ送れ
 
 田植上がりや土用入りの前に、虫送り或いは虫祭と云って、害虫駆除、疫病退散を祈 る行事がある。柳の枝に虫の代わりに紙垂(しで)をつけ太鼓を叩き、神社からムラ端 まで、ムラ内を練り歩き、最後は米代川へ流すものである。
 
送れ送れ 送れや送れ 能代まで送れ
送れ送れ 送れや送れ ゴジョ虫送れ
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