[鹿角の民謡] |
△カイナ節 一、 角の忠太コさんは 一文商い 一文商いも チョイトチョイト ぢゃぢゃにきく ぢゃぢゃが死んだら どうすべ カイナカイナ 二、 ねぎの葉っぱのような 股引はいて 中島どこだと チョイトチョイト よくできた 来てみりゃ銭がない どうすべ カイナカイナ 三、 みだれる びんのほつれを まずかきあげて 熱い乳房を チョイトチョイト 抱きしめし 主の腕の なつかしや カイナカイナ 四、 人の気も知らない 待てば来もせず つれないお人 チョイトチョイト うらめしや さめた銚子を どうすべ カイナカイナ 五、 紺屋殿のエャナさん 白地の浴衣 藍が足りぬか チョイトチョイト ひょろけたか 浮気でよごれりゃ どうすべ カイナカイナ 六、 栄三さまや小夜さまや 駕籠に揺られて 恋の道行き チョイトチョイト どこへ行く 父御に追っかけらりゃ どうすべ カイナカイナ 七、 十八めらしの 乳握らばや まんまるこくて チョイトチョイト 柔らこくて 息づきゃあらくなれゃ どうすべ カイナカイナ 八、 主を待つ闇の夜の 山ほととぎす 乙女心の チョイトチョイト 裂けるまで 血を吐く思いを どうすべ カイナカイナ 九、 切れから褌と お寺の窓は 鉢巻坊主が チョイトチョイト 顔を出す 風邪でもひいたか 鼻たらし カイナカイナ 十、 アヤえしぇおめえさん もちょこてじゃ あえやもちょこてェ チョイトチョイト 放しゃんせ 塩っぺえ 手でさわれば カイナカイナ 十一、 わたしゃ権現淵 主さんガラド 流し参らす チョイトチョイト 恋の文 河童コにとられたら どうすべ カイナカイナ (伝承者 合ノ野・丸岡一雄)
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