[鹿角の民謡] |
△来満節 参考 斎藤長八氏著『不老倉鉱山誌』
この来満節は、"八戸のダンブ歌"とも、"白銀くずし"とも、"白銀節"とも云われ、元 歌は八戸地方の"白銀ころばし"・"八戸節"と呼んだ歌であり、八戸が港町として盛んで あった頃の芸者さん達の歌であったと云う。 なけれぁよいもの来満峠 なけれぁ八戸近くなる 八戸育ちで色こそ黒い 味は大和のつるし柿 八戸ダンブとやしめてけるな もとは二万石菊の町 八戸発つとき涙が出たが 来満越えれば聞くもいや あの山見るたび思い出す ハチに刺されてさめざめと 音に聞こえし来満越えれぁ 八戸通いも近くなる 四角岳から鬼ケツ出した 今月来月再来月 鉱夫さんとは名は良いけれど 行けば奥山あなのなか 鉱夫する身と空飛ぶカラス どこのいずこで果てるやら 金のベゴッコに錦の手綱 俺も引きたい引かせたい ハアー音に聞こゆる来満越えて 逢いに来たのを帰されょか 木の根萱の根草の根分けて 訪ね逢いたる人もある |
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