[鹿角の民謡] |
△豊年万作 この豊年万作は、別名を"世中っこ"と云い、町踊りの中で一番賑やかな歌である。歌 詞中の男山・剣菱は、上方から樽廻船に積んで江戸へ送られた銘酒の名前で、南部杜氏に よって持ち込まれたと思われる。酒屋仕込みの歌や米とぎ歌の中でも歌われている。 △豊年万作(世中っこ) 一、 一富士に鷹 三なすびーオヤ種とりて 千歳万作 浜大漁 今年ァ豊年万作だ 二、 二つにふた節 穂を出してーオヤ忙しや 五尺余りの 稲のたけ 今年ァ豊年万作だ 三、 三つ見事な 稲の花ーオヤ納りて 御福寿 順気候 今年ァ豊年万作だ 四、 四つ世中は 納まりてーオヤ有り難や どこの家でも ニコカコと 今年ァ豊年万作だ 五、 五つ和泉の 男山ーオヤ剣菱や 飲んで足元 ゆらゆらと 今年ァ豊年万作だ 六、 六つ昔に 覚えないーオヤ世の中に 三ちょう揃えた 大祭り 今年ァ豊年万作だ (伝承者 花輪・丸岡一雄)
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