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[鹿角の民謡]

 
△おやまこ
 
一、
お山こさんりん どこから流行た
江戸の吉原 中の茶屋
 オヤマコサンリン(以下略)
 
二、
どうせ買うなら 二足のわらじ
共にはいたり はかせたり
 
三、
あの山越えれば また山ござる
いつか我が家に 帰るやら
 
四、
おやまこしゃんりん 覚えたならば
しんぼらんぼも なんのその
  
五、
お前来るかと 酒買って待ちた
あまり来ないので 飲んで待ってたよ
 
六、
おやまこしゃんりん どこから流行た
寝床と棚前の あいだから
 
七、
どてらじゃ寒かろ 着て行かしゃんせ
うらの木小屋に 着がえある
 
八、
泣くも一生 笑うも一生
ならば笑って 暮らしたい
 
九、
田舎なれども 鹿角の国は
西も東も 金の山
 
十、
揚弓ひくとて 矢竹にかよう
やっぱりお尻が 的だんべ
 
十一、
親父鳥肌 嬶鮫肌で
出来た子どもは 卵肌
 
十二、
会いたさ四寸に 見たさは六寸
双方あわせて 尺となる
 
十三、
俺と行かねか 北海道の島さ
鰊食わせて 抱いて寝る
 
十四、
切れから褌と お寺の窓は
坊主ァ時々 顔を出す
 
十五、
お出ァるお出ァると 絶対何もお出ぁね
ぢゃぢゃも居ねはんて あ入れんせ一寸こま
 
十六、
一寸来て一寸見て 一寸見にほれた
今度よく見て よくほれた
 
十七、
あややお前にかて もちょこて放せ
あややお前にかッて 小便たらす
 
十八、
主を夢見て ふと目をさまし
どちら向いても 夜着の袖
 
十九、
二階の窓から ケツ三つ出はた
 今月来月 さらい月
 
二十、
歌もこわいし 踊りもこわい
ここはよいとこ 中のきり
(伝承者 花輪・丸岡一雄)
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