[鹿角の民謡] |
△からめ節 からめ節の元歌は、石からみ節、ざるあげ節などと云われている。柳田国男によると、 明治の初期、盛岡・八幡町の芸者衆によって、島根県のドジョウすくいの所作が採り入れ られ、金山踊りとなったと云う。またドジョウすくいは、南部砂鉄採取の所作であると も云われている。 押せやおせおせ 青ばんおせば 押せば直利に 近くなる ハァドッコイドッコイ 直利出てくる 坑夫は勇む まして旦那さま およろこび ハァドッコイドッコイ (伝承者 尾去沢・伊藤絹代)
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△からめ節 一、 押せやおせおせ 青盤押せば 押せば直利に 近くなる ハァドッコイ ドッコイ 二、 直利ァ出てくる 坑夫は勇む まして旦那様 お喜び ハァドッコイ ドッコイ 三、 直利親父の 金場を見れば ハクで山積む 富士の山 ハァドッコイ ドッコイ 四、 からめからめと 親父がせめる 何んぼからめても からめたてァならぬ ハァドッコイ ドッコイ (囃子) ハァからめてからめて からめて千貫 親父の借金 年賦でしませ ハァドッコイ ドッコイ 五、 金のベゴコに 錦の手綱 俺ァも引きたい 引かせたい ハァドッコイ ドッコイ (囃子) ハァからめてからめて しっかりからめて 握った手綱を うっかり離すな ハァドッコイ ドッコイ (伝承者 尾去沢・伊藤絹代)
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△からめ節 参考 尾去沢下タ沢会相馬茂夫記「下タ沢会によせて」
〔前唄〕 @おせや押せ押せ 青ばんおせば おせば直利に近くなる ハァドッコイドッコイドッコイナ A直利ァ出て来る 坑夫は勇む まして旦那さまお喜び ハァドッコイドッコイドッコイナ B直利ァ親父の金場を見れば ハクで山積む富士の山 ハァドッコイドッコイドッコイナ 〔踊り〕 Cからめからめと親父がせめる なんぼからんでもからみたてゃならぬ ハァからめて千貫 親父の借金年賦ですませ ハァドッコイドッコイドッコイナ D ハァドッコイドッコイドッコイナ E烏鳴く鳴く床屋の屋根で お山繁昌と鳴く烏 ハァドッコイドッコイドッコイナ F金のべこコに錦の手綱 おらも引きたい引かせたい ハァからめてからめてしっかりからめて 握った手綱をうっかりはなすな ハァドッコイドッコイドッコイナ G一に稲荷の鳥居が赤い まして直利の金赤い ハァドッコイドッコイドッコイナ ○余り長いと歌い手こわい ここは良いとこ中のきり ハァドッコイドッコイドッコイナ H奥ヒ奥迄直利で掘れた 五拾匁六拾匁腕の先 ハァドッコイドッコイドッコイナ I直利ァ出て来るお山が盛る ハァどっこも繁昌どっこも繁昌 ハァドッコイドッコイドッコイナ J朝の出かけに元山見れば 黄金まじりの霧が降る ハァドッコイドッコイドッコイナ K目出た目出たの若松よりも 盛るお山の黄金華 ハァドッコイドッコイドッコイナ L愛宕山から吹き来る風は お山繁昌と吹きまわる ハァドッコイドッコイドッコイナ M田舎なれども鹿角の里は 西も東も金の山 ハァからめてからめてからめた黄金は 鹿角の花だよどんどん吹き出せ ハァドッコイドッコイドッコイナ N踊りァ元山唄田郡山 三味の引く山 ハァドッコイドッコイドッコイナ ○余り長いと踊子こわい ここは良いとこ中のきり ハァドッコイドッコイドッコイナ |
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