[鹿角の民謡] |
△湯瀬村こ 湯瀬村こは、季節歌の春歌・秋歌を元にして作られたもので、「兄川のヤーエ兄川の、 兄川沢目の湯瀬村こ」と云う前歌がついていた。春歌と秋歌がある。無伴奏の歌であっ たが、昭和三十年代に角田正孝が三味線伴奏をつけ、前歌と後歌を除いてNHKの民謡番組 で放送し、現在はいずれもこの伴奏で歌われている。 湯瀬村こ 湯瀬村こでぁハーヨ 行けば木の中 萱の中エー 萱の中 萱の中でぁハーヨ 高い山から 朝日さすエー 朝日さす 朝日さすでぁハーヨ 前は白川 湯もござるエー 湯もござる 湯もござるでぁハーヨ 上や下から 伝馬こくるエー 伝馬こくる 伝馬こくるでぁハーヨ 手間こ稼いで 銭こ取るエー 銭ことる 銭ことるでぁハーヨ 長く住みたい 湯瀬村にぁエー (伝承者 八幡平・佐藤タケ)
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春唄と秋唄と歌詞は同じであるが、節回しは異なる。また、上記の歌詞は現在のもの
とほぼ同じであるが、順序を替えて歌う場合がある(下記参照)。 なお、下記の歌詞中、「春来れば〜」以降の歌詞、及び「秋唄」の歌詞は、通常は歌 われていない。 |
△湯瀬村コ 参考 岩波書店発行「日本民謡集」
〔春唄〕 湯瀬村コ ヤアエー 湯瀬村コ 行けばデヤアー木の中 萱の中エ(ハエー) 萱の中ヤアエー 萱の中 前はデヤアー白川 湯もござるエ(ハエー) 湯もござるヤアエー 湯もござる 高いデヤアー山から 朝日アさすエ(ハエー) 朝日アさすヤアエー 朝日アさす 上やデヤアー下から 伝馬コ来るエ(ハエー) 伝馬コア来るヤアエー 伝馬コア来る 伝間コデヤアーかつんで 銭コ取るエ(ハエー) 銭コ取るヤアエー 銭コ取る 永くデヤアー住みたい 湯瀬村コエ(ハエー) 春来れば 鶉も雲雀も 子を抱くし おらも抱きたい 十七八 〔秋唄〕 夜明け島 夜明け島デヤハーヨー なぼか山子達ア登るだか(ハエー) 秋来れば 落ちる木の葉は木の本さ まして娘だア親元さ |
△湯瀬村コ 湯瀬村コ 湯瀬村コ デァハーヨ 行けば 木の中 萱の中エー 萱の中 萱の中 デァハアーヨ 高い山から 朝日さすエ 朝日さす 朝日さす デァハーヨ 前は白川 湯もござるエー 湯もござる 湯もござる デァハーヨ 上や下から 伝馬コ来るエー 伝馬コ来る 伝馬コ来る デァハーヨ 伝馬コ稼いで銭コ取るエー 銭コ取る 銭コ取る デァハーヨ 長く住みたい湯瀬村コエー (伝承者 八幡平・畠山市助)
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