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[鹿角の民謡]

 
△そでこ節
 
 そでこ節は、民謡が俚謡と呼ばれる以前の季節の歌で、十五七節の歌詞と、岩手県岩 泉地方の曲節が採り入れられている。これが秋田の仙北地方に伝わり、耳ざわりのよい 近世調の草刈り歌に仕上げられて、秋田県の代表的民謡となっている。"そでこ"とは、 山菜のシオデを人格化したものである。鹿角では「袖子節」、仙北では「季子節」と、 それぞれの呼び名がある。仙北地方では、座興歌になっているが、鹿角の場合は、古い 春山入りの習俗を連想させる。
 
十五七こよな さえでぁえ 沢をのぼりに
 ちょいとこりゃ 独活うどかけば このそでこな
 ウドかけばよな さえでぁえ ウドの白根こ
 ちょいとこりゃ みな黄金 このそでこな
樽の酒こよな さえでぁえ 飲だと思うたば
 ちょいとこりゃ 目がさめた このそでこな
 目がさめたよな さえでぁえ またものみたい
 ちょいとこりゃ 樽の酒 このそでこな
(伝承者 八幡平・佐藤タケ)
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