[鹿角の民謡] |
△春歌 民謡の中には、様々な季節歌がある。この春歌は、田植歌とか草刈り歌とかの、個々 の歌の発生する以前の、農耕作業一切の行事を季節で表したもので、自然に対する信仰 の表れとされている。昭和十二年四月二十六日、NHK秋田放送局から「湯瀬村こ」が初め て放送されたときには、「この唄には"春歌"と"秋歌"があり、曲節は同じだが毎年春に なれば"春歌"、秋になれば"秋歌"を歌う。もしその順序を間違えて歌うと、何か悪い事 が起きると云う禁忌(タブー)がここにある。」と紹介している。 春来ればヤーエ 春来ればエー 鶉も雲雀も子を抱くしエー 子を抱くしヤーエ 子を抱くしエー 俺らも抱きたい十七八エー 春来ればヤーエ 春来ればエー 鶉も雲雀も野で遊ぶエー 野で遊ぶヤーエ 野で遊ぶエー 俺らもこの座で飲で遊ぶエー (伝承者 八幡平・佐藤タケ)
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