[鹿角を詠んだ詩歌・文芸] |
△錦木塚を詠んだ歌 錦木塚歌句集 秋は猶色にそ出て錦木の つかのむかしをしのふ紅葉葉 将易(毛馬内通代官長嶺九兵衛)
錦木の朽てくちセす幾秋か あわれ色そふ塚の紅葉々 きてもなをあハぬ昔のしのはれて いともかなしきけふの細布 秀資
むかしたれ千束を立し錦木の 里の処女に問ふよしも哉 石の上ふるきさぬのゝほとせはみ あわぬむかしを誰に尋ねん 伊藤為憲
錦木もたか世にたてゝおきつかの あわれなりにし名を残すらん 三輪表秀
つもりこし年も千束にふりぬらん 其にしきゝ名にたてしより 東政智
名にやたつ其錦木のつかね緒も とけぬ思ひの幾世つもりて 高田康英
胸あわぬためしもかなし細布の たつ錦木に名はのこれとも 菊池立徳
こと問はん錦木塚の玉かしは 苔のふりにし昔語りを おりを得てきてみるけふの狭衣も むねあわされハとくるまもなし 栄染
錦木集 錦木のたちし世とへは塚の原 むしもはた織音をやそふらん 藤枝道恒
世々をへて綾なき色も錦木の なにや立らんけふの細布 毛馬内次全
もみちする秋にし見れはにしきゝの 色も千束にあまるとそおもふ 野沢政則
錦木は朽てちとせをふる塚に うつもれぬ名の尚立にけり 細布のあひかたき世のみことのり いまはたしのへけふの法の会 三河 白井真墨(菅江真澄)
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