0401天狗の飛び去った夜明島(夜明島) 参考:八幡平地区老人クラブ連合会老人大学学習記録集「八幡平伝承ひろい」 長牛部落の西南に「若狭淵」と云う所があります。 昔むかし、神様達が天狗と話し合いをし、此処に一夜のうちに橋を架けることが出来 たら、この地方の支配をお前達に委せると言いました。 天狗達は、それを聞いて或夜、大威張りで橋架の作業を始めました。物凄い勢いで仕 事を進め、夜の十二時頃には橋桁を架け終えました。 この勢いで作業を続けると、夜明けまで橋を架け終えるに違いない。元来性質の荒々 しい天狗共であるから、この地方を天狗共に委せると、此処に住む人達が天狗共に苦し められ、安心して生活が出来なくなるから、早く天狗共に帰って貰った方が良いと思い、 時を告げる一番鳥を鳴かせました。また二番鳥を鳴かせましたので、天狗共はその声を 聞いて、もうそろそろ夜が明けると思い、サッと引き上げて帰って行ったと云います。 それで「夜明け島」と名付けたと云われています。[次へ進む] [バック] [前画面へ戻る]若狭淵 [地図上の位置→] 大滝神社 大杉の傍に鎮座する大滝神社 [地図上の位置→]