「鏡を覗く」考 |
[三教の味とは] 『酢を味わう三人の聖人(「三教の味」とも)』と云う宋の寓話は、仏教と儒教と道教の三つの教えの違いを見事に説明している。 釈迦と孔子と老子の三人があるとき、酢の瓶の前に立っていた。 それぞれ自分の指を突っ込んで、味わってみた。 事実に忠実な孔子は酸っぱいと言い、釈迦は苦いと言い、老子は甘いと言った。 即ち孔子は、感情を交えないで事実をそのまま述べた。 釈迦は暗い面に焦点を当てて、苦い点を指摘した。 それに対して老子は、なんとか美点を見つけて肯定的に考えようとした。 この話の『酢』は、まさしく人生の象徴(三人三様)である。 H16.02.24
参照:三聖吸酸 |
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