33d  《色いろいろ》
 
     351暗黒色アンコクショク
     真っ黒色。
     352薄墨色ウスズミイロ
     墨色の薄いもの。多く喪服の染色や,死亡を知らせる手紙の墨
     色にいう。
     353薄鈍色ウスニビイロ・ウスニブイロ
     鈍色の薄いもの。喪服,僧服などの色。
     354鈍色ニビイロ・ニブイロ
     昔,喪服に用いた濃い鼠色。
     355黒橡クロツルバミ
     黒味を帯びた橡染の色。橡染は一般に鈍色で,団栗ドングリのか
     さを煎じてその浸出液に浸けて染めることや,染めた物をいう。
     356消炭色ケシズミイロ
     消炭のような色。消炭は薪や炭などを消して作る炭。
     357アイボリーブラック
     象牙を焼いて作った黒色顔料の色。油絵の具に多く用いられる。
     358鉛色ナマリイロ
     鉛の色に似た,青味を帯びた灰色。▽灰青。鉛は,炭素族元素
     の一つ。蒼白色の柔らかく重い金属。加工が容易で耐食性に優
     れる。
   
             【参考 方位と色】
   
                玄  玄
                武  冬
               武 玄 冬
   
                 北
   
          虎        ↑      竜
       白虎          |        青竜
          白   西 ←―+―→ 東  青
       白秋        |        青春
          秋       ↓      春
   
                 南
   
               雀 朱 夏
                朱 朱
                雀 夏
   
   @中国では,上図のように東西南北に青白朱玄を配した。赤系では
    朱を正色とし,玄は闇に通じ,黒のこと。
   A同様に四獣を配し,青竜・白虎・朱雀・玄武(カメとヘビが絡み
    ついた形)を四神と称する。
   Bまた,四季を配したところから,青春・白秋・朱夏・玄冬という
    表現が生まれた。
                    参考「色の手帖」小学館発行

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