[詳細探訪]
 
                      参考:小学館発行「万有百科大事典」
 
〈安南焼〉
 現在のベトナム地方で焼成された、染付を主とする各種の陶磁を云う。その窯址はハ
ノイ付近と想定されているが、詳細は未だ判明していない。この地方は唐・宋時代以来中
国の影響を受け、また多くの中国人が移住していることも合わせて考えなければならな
い。しかし、陶土、釉薬が異なり、芸術的感情も違っているので、また特殊な陶磁を形
成した。この安南焼の白磁は中国に近似しているがやや素朴で、唐代の白磁に近いもの
がある。青磁は発色が悪くて暗緑色になっている。染付は、青色がやや暗いのが特徴と
なっている。その絵は竜リュウ・獅子・鳳凰・鹿・鶴などの動物文と魚・蝶・蜻蛉トンボのような魚
虫類、草花は牡丹文・唐草カラクサ文などがあり、器形には盤皿・碗ワンを始め壺・盒子ゴウスなど
があり、全体に亘って粗重な感じがする。また色絵の三彩・五彩・赤絵などもある。
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