徒然想問

あなたは戦争放棄と云う呪縛に悩んでいませんか


△他力好みからの脱皮
「或る人問う」
 脱皮の現象は、昆虫を含む節足動物、爬虫類、両生類などに見られる。
 また、脱皮と云う言葉は、進歩・発展するために、旧習や古い考え方を捨てるこ
ととして、「精神的脱皮を図る」のように用いられる。と云うことは、別掲「強者
は必ず勝つのか」の項で述べているように、裏切り = 脱皮と解することも出来
る。
 
「我は想う」
 ……
 
「或る人問う」
 脱皮(裏切りも)は、自らの意志により、自らの成長過程における必然的な行為
としてなされるものだね。
 
「我は想う」
 そう。
 
「或る人問う」
 さて、専在的保守派のような人生哲学を持っている人達にとっては、呪縛とは、
即ち、
@拘束されることではあるが、
A何かの庇護の下にいないと、落ち着かない、
Bいわゆる他力本願でなければならない……、
つまり呪縛を苦痛に感じない、否、却ってこのような他力に依存することを求め合
う傾向にあるのではないだろうか?
 
「我は想う」
 ……
 
「或る人問う」
 例えば、
@行政機関に付随した組織にあって、行政機関の庇護の下に補助金などを得ようと
したり、
A欧米先進国の主義主張を有り難がって、鵜呑みにしたり、
Bわざと自力(自主独立)のことに背を向けて、大きな組織の傘下に入ったり、
などなど。
 
「我は想う」
 ……
 
「或る人問う」
 真の人生哲学 − 例えばこの場合「戦争放棄」 − を課題として達しようと決意
するなら、脱皮行為は欠かせないことと考えられるが……。
 
「我は想う」
 そう、脱皮して欲しいと想う。

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