07 神祇之霊のこと 参考:大倉精神文化研究所発行「神典」 〈神祇之霊ミタマノフユ・カミノミタマ〉 『日本書紀』(天武天皇上)「不破に入りたまふ」 元年六月丁亥、(高市)皇子ミコ、臂タダムキを攘カキハツり剣ツルギを按トリシバりて奏言マヲさく、 近江アフミの群臣マヘツギミタチ多オホしと雖イフトも、何イカにぞ敢アへて天皇スメラミコトの霊ミタマに逆ひま つらむや。天皇独ヒトハシラおはしますと雖も、則ち臣ヤツコ高市タケチ、神祇之霊ミタマノフユに頼り、 天皇の命オホミコトを請ウケタマハりて、諸将モロモロノイクサノキミを引率ヒキイて征討ウたむ。豈アニ距フセぐこと 有らむや。 即ち、 ・・・・・・「近江の群臣達は多いと雖も、何故に敢えて天皇の霊(御心)に逆らおうとす るのか。即ち臣高市は、神祇之霊ミタマノフユによって、天皇の御命令をお請けして、諸将を 率いて征討しよう。相手はどうして防げようか」[バック]