03 神霊 参考:大倉精神文化研究所発行「神典」 〈神霊ミタマ〉 『日本書紀』(仲哀天皇)「白鳥を貢らしむ」 元年冬十一月、乙酉朔、群臣マヘツギミタチに詔ミコトノリして曰ノタマはく、朕アレ未イマだ弱冠カガフリに 逮イタらずして、父王カゾノキミ既に崩カムサりましき。乃スナハち神霊ミタマ白鳥シロトリと化ナりて天アメ に上アガりたまふ。仰望シノびまつる情ココロ、一日ヒトヒも息ヤむこと勿ナし。是ココを以て翼 コヒネガはくは白鳥を獲エて、陵ミササギの域メグリの池に養カはむ。因りて以て其の鳥を覩ミて顧 シノびまつる情を慰めむと欲オモふと。則ち諸国クニグニに令ノりて白鳥を貢タテマツらしむ。(以 下略) 即ち、 ・・・・・・「朕は、未だ弱冠で至らないとき、父(日本武尊)は既に崩御していた。そし て父の神霊は白鳥となって天に上られた。偲ばれる情は一日も止むことは無い。そこで 是非とも白鳥を捕獲して、父の陵墓の域の池に飼いたい。よってその鳥を見て偲ばれる 情を慰めたいと思う。」即ち諸国に令を発して白鳥を献上させた。(以下略)[次へ進む] [バック]