04b 神霊・霊璽・神霊域
 
たかみむすひ‐の‐かみ【高皇産霊神・高御産巣日神・高御産日神・高御魂神】
 古事記で、天地開闢の時、高天原に出現したと云う神。天御中主神・神皇産霊神と共
 に造化三神の一。天孫降臨の神勅を下す。鎮魂神として神祇官八神の一。たかみむす
 びのかみ。別名、高木神タカギノカミ。
 
たましずめ‐の‐まつり【鎮魂祭】チンコンサイ
 陰暦11月の中の寅の日(新嘗祭の前日)に、天皇・皇后・皇太子などの魂を鎮め、御
 代長久を祈るために宮内省で行われた祭事。一時廃絶、現在は綾綺殿で挙行。魂を身
 体に鎮め留める斎事と云う。御霊振ミタマフリ。
 
たま‐しろ【霊代】レイダイ
 神・人の霊の代りとして祭るもの。
 
たまより‐びめ【玉依姫】
 @記紀神話で綿津見神の女ムスメ。
 A賀茂建角身命カモタケツノミノミコトの女。
 B身に神霊を宿す女の通称。魂の憑よる姫。巫女ミコ。
 
ちゅうれい‐とう【忠霊塔】
 忠義のために生命をすてた者の霊魂を祀る塔。
 
ちん‐ざ【鎮座】
 神霊がその地に鎮まり居ること。
 
にき‐みたま【和魂・和御魂】ニギミタマ
  柔和・精熟などの徳を備えた神霊又は霊魂。にきたま。
 
ひ【霊】
 霊力。神霊。
 
ひもろぎ【神籬】(古くは清音)
  往古、神霊が宿っていると考えた山・森・老木などの周囲に常磐木トキワギを植え巡ら
 し、玉垣で囲んで神聖を保った所。後には、室内・庭上に常磐木を立て、これを神の
 宿る所として神籬と呼んだ。現在、普通の形式は、下に荒薦アラムシロを敷き、八脚案
 ヤツアシノツクエを置き、更に枠を組んで中央に榊サカキの枝を立て、木綿ユウと紙垂シデとを取り
 付ける。ひぼろぎ。
 
ひる‐め【日霊・日女】
 日の女神。天照大神を称える語。太陽神に仕える巫女の意とも云う。大日霊貴神
 オオヒルメノムチノカミ。
 
ぶん‐しゃ【分社】
 本社以外に、その分霊を分け祀った神社。
ぶん‐れい【分霊】
 ある神社の祭神の霊を分けて他の神社に祀ること。また、その神霊。
ぶんれい‐しゃ【分霊社】
 分霊して創立された神社。分社。勧請神社。
 
ほむすび‐の‐かみ【火結神・火産霊神】
 火の神。かぐつちのかみ。
 
ほん‐ぐう【本宮】
 @他に神霊を分祀したもとの神社。本社。対義語:別宮。
 A熊野本宮の略。熊野坐クマノニマス神社。
 
ほん‐でん【本殿】
 @神社で神霊を奉安する社殿。
 A清涼殿の異称。
 
み【神・霊】
 神霊。
 
みあれ‐ぎ【御阿礼木】
 賀茂祭に、神霊を迎えるために立てる榊。
 
み‐かげ【御影】ミエイ
 @神霊。みたま。
 A亡き人の姿又は絵や肖像などの尊敬語。
 
み‐こし【御輿】
 @輿コシの尊敬語。
 A(「神輿」と書く) 神幸の際、神体または御霊代ミタマシロが乗るとされる輿。形状は四
  角形・六角形・八角形などで、多くは木製黒漆、金銅金具付。屋蓋の中央には鳳凰
  又は葱花ソウカを置き、台には2本の棒を縦に貫いて轅ナガエとし、舁カク便に供する。お
  みこし。しんよ。
 
みず‐がき【瑞垣・瑞籬・水垣】
 神霊の宿る山・森などの周囲に木を巡らした垣。また広く、神社の周囲の垣。玉垣。
 いがき。
 
むすび【産霊】
 (奈良時代にはムスヒと清音。「むす」は産・生の意、「ひ」は霊力) 天地万物を産
 み成す霊妙な神霊。むすびのかみ。むすぶのかみ。うぶのかみ。
 
や‐しろ【社】
 (屋代やしろの意。すなわち神籬ヒモロギを神霊の来臨する屋の代りとする意) 
 @神の降下する所。神を斎い祭った斎場。
 A後世、神を祭る殿舎。神社。
 
やすくに‐じんじゃ【靖国神社】
 東京都千代田区九段北にある元別格官幣社。明治維新及びそれ以後に戦争など国事に
 殉じた者250余万の霊を合祀。1879年(明治12)招魂社を改称。
 
やま‐つ‐み【山祇・山神】
 山の霊。山の神。
 
より‐しろ【依代・憑代】
 神霊が招き寄せられて乗り移るもの。樹木・岩石・人形などの有体物で、これを神霊
 の代りとして祭る。かたしろ。
 
らい‐かく【来格】
 (「格」は至る意) 祭祀などに、神霊の降り来ること。
 
れい‐い【霊威】
 霊妙な威光。優れて不思議な力。
 
れい‐し【霊祠】
 霊験あらたかな、祠。
 
れい‐じん【霊神】
 霊験あらたかな神。
 
れい‐ふ【霊符】
 霊験のあるお札。護符ゴフ。
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