由 緒 仙台領胆沢郡永岡村の永徳寺末。寺伝では仁叟寺は初め瑞源山善勝寺と称し、 南部家の一族千徳次郎善勝が応永二年閉伊郡千徳村に菩提寺として建立したとされる。 明和四年(1767)鹿角三十三番観音霊場第二十九番札所、また秋田三十三観音霊場の 第三十二番札所。 曹洞庵(毛馬内) 仁叟寺末 明暦三年創建。 大福庵(毛馬内) 仁叟寺末 明暦三年創建。 即ち仁叟寺は、創建は応永二年(1395)に南部氏と縁がある千徳氏が現在の岩手県沢 山に堂宇を建立したのが始まりだと云われ、善勝寺と称していた。その後、沢山周辺を 支配した桜庭家の菩提寺となり、同家が毛馬内に配置換えと共に明暦三年(1657)に現 地へ移り、名称も仁叟寺と改名した。山門は当麻館の搦手門を移設したものと伝えられ、 鐘楼は宝永元年(1704)に建立された毛馬内最古の木造建築物とされている。 [画像表示] [碑文]