菅原神社 天神館 祭神 菅原道真公
本殿 約七尺四面、二間×三間半の鞘堂(兼幣殿)の
中にある。
拝殿 七尺三間四面、廻り廊有り。
付帯 唐獅子一対、石灯篭二対、鳥居三基、御手洗石
一基。
昔、境内に白梅の老木、三ツ倉松、四ツ倉松などの巨
樹、また表参道二番鳥居に「北野の送り松(下がり松
の兄弟松とも)」と云う名木があった。本殿境内と隣
接の精左衛門(瀬左エ門とも)館との間の濠跡にあっ
たお散具打場も、昔の面影を差し止めている。
現在は境内や表参道などに、「鏡松」と云う赤松など
や杉の巨樹が鬱蒼と聳えている。
例大祭 四月二十五日(以前は旧三月二十五日)
祭日には、正午(その後午前九時)まで村人氏子・天
神講中・舞楽人等宮司宅に集合します。
時刻(その後午前十時)、渡御を奏でながら本殿へ参
進します。
即ちお祓い役の祭員を先頭に、神楽一行、忌紙を口に
くわえて燈篭や、白米、神酒、供餅のほか、海川山野
の種々の味物を十個の三方に載せて奉持します。続い
て宮司、献幣使、老若男女、幼稚園児などが行列を組
みます。
本殿での祭式斎行の後、お神酒を戴くと、直ちに境内
に設けられた祭場で、神楽舞、権現舞、お湯立て神事
が奉納されます。
即ち、煮えたぎっている大釜の前で、お祓い、探湯式
の祝詞奏上に続いて、次のような「松館天満宮三台山
獅子大権現舞」が奉納されます。
楽人は笛、太鼓、手幣鉦で囃子を奏でます。奏でる曲
目は、舞には「権現舞の曲」、お湯立てには「お湯立
ての曲」、また参進や退下には「渡御の曲」です。
神楽舞として御幣(幣束)舞、地舞、榊舞、青柳舞、
扇舞、剣舞を順次奉納します。
次に獅子舞役と尾絡み役と二人で、権現舞を奉納しま
す。
次に「お湯立て」神事を修めます。
境内ではその合間に、獅子頭で参拝者の頭部を噛むと
云う権現様の霊力授与が行われます。
これらの奉納神楽で、五穀豊穣、学業成就、無病息災、
火伏せ、稲作占いなどを祈願します。
奉納神楽が滞り無く終えると、また行列を組んで渡御
を奏でながら、宮司宅へ退下します。
そして納めの権現舞を修めて、直会をします。
秋の祭日は旧九月二十五日(現在は新暦十月二十五日
)で、松館老人クラブが主として担当し、斎行します。
なお、神社の沿革のついては、別掲「松舘菅原神社」
をご参照下さい。
[むらのいぶき]
祭神 菅丞相
祭日は以前は旧暦三月二十五日でした。
境内にはご神木と仰ぐ赤松の巨木「鏡松」など、松舘
の名に相応しい赤松の大木達が木肌を黄金色に輝かし
て悠々と聳えている。以前には三ツ倉松、四ツ倉松な
どの神木も生えていたが、今はない。
縁日である毎月二十五日には、神社講中のトッコが宿
廻りで行われる。天神宮の掛軸と菅原道真公の絵図の
掛軸二幅が持ち回りとなり、当日奥の間に飾られて祀
られる。
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天神様 天神館 「菅原神社」の境内に、天神宮創建松館瀬左エ門、無
実の罪をのがれ菅神を祀ったと云う、往古の本殿建立
跡を示すと思われる石塔(自然石)があります。
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