22 夏越祓 参考:堀書店発行「神道辞典」 夏越祓ナゴシノハラヘとは、旧暦六月晦日の祓の行事です。六月祓ミナヅキバラヘ・夏越節句ナゴシ ノセックとも云います。一年を二季に分け、六ケ月ごとに同じ行事を重ねる古代歴制下にあ って、夏越祓は年の境日をなす重要な日の行事でした。 中古、六月・十二月の晦日に朝廷では大祓が行われました。親王以下百官が参じ、大 内裏ダイダイリ朱雀門スザクモンにおいて中臣が祝詞を奏上して祭事を執行しました。 民間でも六月・十二月の祓の行事を行いましたが、後世十二月の祓は絶え六月祓のみ が行われるに至りました(現在では十二月の大祓が行われています)。 神社の夏越行事には茅チの輪くぐりの行事が広く行われ、京都賀茂神社・武蔵国氷川神 社など多くの神社で行われています。 民間ではナゴシと云う名称で節日とし、人形・形代などを神社に納めたり川に流した りする所もあり、海水に浸り、またこれを汲んで身を拭ったり、牛馬を水辺につれて行 って遊ばせたりします。 この日には水の神祭が行われる所が多く、夏越饅頭を作る所もあります。 [大祓詞]