07e [国造り(二)]
 
〈大年神の系譜〉
 
 須佐之男命の御子大年神オホトシノカミが、神活須毘神カムイクスビノカミの娘伊怒比売イヌヒメと結ばれ
た生まれた子は大国御魂神オホクニミタマノカミ、次に韓神カラカミ、次に曽富理神ソホリノカミ、次に向日
神ムカヒノカミ、次に聖神ヒジリノカミの五柱です。
 また、香用比売カガヨヒメと結ばれて生まれた子は、大香山戸臣神オホカガヤマトオミノカミと御年神
ミトシノカミの二柱です。
 また、天知迦流美豆比売アメシルカルミヅヒメと結ばれて生まれた子は、奥津日子神オキツヒコノカミ、
次に奥津比売命オキツヒメノミコト、またの名は大戸比売神オホベヒメノカミと云い、この神は人々が祭
る竈カマドの神です。次に大山咋神オホヤマクヒノカミ、またの名を山末之大主神ヤマスエノオホヌシノカミと云
います。この神は、近江の国の比叡山に鎮座され、また、葛野カヅノの松尾マツオに鎮座され
て、鳴鏑ナリカブラの矢を持っている神です。
 次に庭津日神ニハツヒカミ、次に阿須波神アスハノカミ、次に波比岐神ハヒギノカミ、次に香山戸臣神
カガヤマトオミノカミ、次に羽山戸神ハヤマトノカミ、次に庭高津日神ニハタカツヒノカミ、次に大土神オホツチノカミ、
またの名を土之御祖神ツチノミオヤノカミで、全部で九柱です。
 
  以上、大年神の子は大国御魂神から大土神まで、合わせて十六柱です。
 
 羽山戸神ハヤマトノカミが大気都比売神オホゲツヒメノカミと結ばれて生まれた子は、若山咋神ワカヤマクヒ
ノカミ、次に若年神ワカトシノカミ、次に妹の若沙那売神ワカサナメノカミ、次に弥豆麻岐神ミヅマキノカミ、次
に夏高津日神ナツタカツヒノカミ、またの名は夏之売神ナツノメノカミ、次に秋毘売神アキビメノカミ、次に久
久年神ククトシノカミ、次に久久紀若室葛根神ククキワカムロツナネノカミです。
 
  以上、羽山戸神の子は若山咋神から、若室葛根神まで合わせて八柱です。

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