06 伊邪那岐神の神功(古語拾遺) 出典:『神典(古語拾遺)』 「一アルヒは聞く、夫カの開闢之初アメツチワカレシトキ、伊弉諾イザナギ・伊弉冉イザナミ二神フタハシラノカミ、 共為夫婦ミトノマグハヒしたまひて、大八洲国オホヤシマノクニ、及マタ山川草木ヤマカハクサキを生みまし、次 に日神ヒノカミ・月神ツキノカミをも生みましき。最後イヤハテに素戔嗚神スサノヲノカミを生みましつるに、 是の神常に哭ナき泣イサつることを以モて行ワザと為シたまひき。故カれ人民ヒトクサを夭折アカラサマニ し、青山オヲヤマを変枯カラヤマニしたまふ。因斯カレ父母ミオヤ二神フタハシラノカミ、汝イマシミコト甚イタく無道 アヂキナシ、早く根国ネノクニに退去マカれ、勅曰ノりたまひき。」