770251「教育勅語」"the Imperial Message concerning education"「GLNからこんにちは」
51 教育勅語
 
教育ニ関スル勅語
 
朕惟フニ、我カ皇祖皇宗、国ヲ肇ムルコト宏遠ニ、徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ。我カ臣民、克ク忠ニ、克ク孝ニ、億兆心ヲ一ニシテ、世世厥ノ美ヲ済セルハ、此レ我カ国体ノ精華ニシテ、教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス。爾臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相信ジ、恭倹己レヲ持シ、博愛衆ニ及ホシ、学ヲ修メ、業ヲ習ヒ、以テ智能ヲ啓発シ、徳器ヲ成就シ、進テ公益ヲ広メ、世務ヲ開キ、常ニ国憲ヲ重シ、国法ニ遵ヒ、一旦緩急アレハ、義勇公ニ奉シ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ、是ノ如キハ、独リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス、又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顕彰スルニ足ラン。斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ、子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所、之ヲ古今ニ通シテ謬ラス、之ヲ中外ニ施シテ悖ラス、朕爾臣民ト倶ニ、拳拳服膺シテ、咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ。
 明治二十三年十月三十日
  御名 御璽


教育勅語
 
ちんおもフニ、皇祖こうそ皇宗こうそう、国ヲ はじムルコト宏遠こうえんニ、徳ヲツルコト深厚しんこうナリ。 我ガ臣民しんみんちゅうニ、克クこうニ、億兆おくちょう心ヲいつニシテ、世世せいせいノ美ヲセルハ、 レ我ガ国体こくたい精華せいかニシテ、教育ノ淵源えんげんまたじつここそんス。 なんじ臣民、父母ふぼこうニ、兄弟けいていゆうニ、夫婦ふうふあいシ、朋友ほうゆうあいしんジ、恭倹きょうけんおのレヲシ、 博愛はくあいしゅうおよボシ、がくおさメ、ぎょうならヒ、もっ智能ちのう啓発けいはつシ、徳器とっき成就じょうじゅシ、 すすん公益こうえきひろメ、世務せいむひらキ、つね国憲こっけんおもんジ、国法こくほうしたがヒ、一旦いったん緩急かんきゅう アレバ、義勇ぎゆうこうほうジ、以テ天壌てんじょう無窮むきゅう皇運こううん扶翼ふよくスベシ。かくごとキハ、ひとリ 朕ガ忠良ちゅうりょうノ臣民タルノミナラズ、また以テ爾祖先そせん遺風いふう顕彰けんしょうスルニラン。 ノ道ハじつニ我ガ皇祖皇宗ノ遺訓いくんニシテ、子孫しそん臣民ノとも遵守じゅんしゅスベキところこれ古今ここんつうジテあやまラズ、之ヲ中外ちゅうがいほどこシテもとラズ。朕爾臣民ト倶ニ、拳拳けんけん服膺ふくよう シテ、みなそのとくヲ一ニセンコトヲこいねがフ。
 明治二十三年十月三十日
  御名ぎょめい 御璽ぎょじ


教育勅語の口語文訳
                        参考:神社本庁発行「月刊若木」
 
                         ※[国民道徳協会訳文による]
 
 私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を完うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、美事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
 国民の皆さんは、子は親に孝養をつくし、兄弟、姉妹はたがいに力を合わせて助け合い、夫婦は仲むつまじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じあい、そして自分の言動をつつしみ、すべての人々に愛の手をさしのべ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格をみがき、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と、安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然のつとめであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、更にいっそう明らかにすることでもあります。
 このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、このおしえは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、まちがいのない道でありますから、私もまた国民の皆さんとともに、父祖の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。


SYSOPが村立曙国民学校に入学したのは第二次世界大戦終戦の年、即ち昭和20年4月でした。以来青少年時代までは、「教育勅語」の存在とは殆ど疎通な次元で過ごしていたように想い出されます。
 今茲に、本勅語を登載することは、真に感慨深いものがあります。SYSOP

Know ye, Our subjects:
Our Imperial Ancestors have founded Our Empire on a basis broad
and everlasting and have deeply and firmly implanted virtue; Our
subjects ever united in loyalty and filial piety have from generation
to generation illustrated the beauty thereof. This is the glory of the
fundamental character of Our Empire, and herein also lies the
source of Our education.
Ye, Our subjects, be filial to your parents, affectionate to your
brothers and sisters: as husbands and wives be harmonious, as
friends true; bear yourselves in modesty and moderation; extend
your benevolence to all; pursue learning and cultivate arts, and
thereby develop intellectual faculties and perfect moral powers;
furthermore advance public good and promote common interests;
always respect the Constitution and observe the laws; should
emergency arise, offer yourselves courageously to the State; and
thus guard and maintain the prosperity of Our Imperial Throne
coeval with heaven and earth. So shall ye not only be Our good
and faithful subjects, but render illustrious the best traditions of
your forefathers.
The Way here set forth is indeed the teaching bequeathed by Our
Imperial Ancestors, to be observed alike by Their Descendants and
the subjects, infallible for all ages and true in all places. It is Our
wish to lay it to heart in all reverence, in common with you, Our
subjects, that we may all thus attain to the same virtue.

      The 30th day of the 10th month
      of the 23rd year of Meiji(1890)
     (Imperial Sign Manual. Imperial Seal)

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