[一月] 元日 歳旦祭、初詣り 各社 二日 筆始祭(菅公御遺愛の松風の硯、筆、墨、短冊などを供す)北野天満宮 三日 勧学祭 〜四月一〇日 防府天満宮 四日 斧始祭 太宰府天満宮 五日 弓始祭(菅公が都良香邸で弓射を試みた故事による)防府天満宮 七日 若菜祭(春の七草のお粥を奉る) 北野天満宮 ウソ替え(夜七時頃より参拝者が木のウソを手に交換し合う)太宰府天満宮 鬼すべ(追儺祭、鬼を燻しだす火祭り) 太宰府天満宮 七草祭 大阪天満宮 一一日 連歌始式 大阪天満宮 卯日 卯日祭(初卯、二の卯、三の卯には卯槌や卯杖が授与される)亀戸天神社 一四日 伴氏社例祭(菅公母君の祭儀) 北野天満宮 一五日 とんど神事 大阪天満宮、曽根天満宮 御粥祭(小豆粥を奉献する) 北野天満宮 二一日 和歌始式、俳諧始式 大阪天満宮 二二日 漢詩始式 大阪天満宮 二四日 ウソ替え神事 亀戸天神社 二五日 初天神祭、学業成就祈願祭 各社 ウソ替え神事 大阪天満宮、道明寺天満宮、湯 島神社、亀戸天神社ほか 宝恵駕籠(北新地の芸妓が紅白の駕籠に乗って参詣する)大阪天満宮 例祭、筆供養 荏柄天神社 [二月] 節分 節分祭追儺式 湯島神社、亀戸神社ほか 牛替神事(秋の御神幸祭用の神牛などが当たる御籤が行われる)防府天満宮 ウケラの神事(万病に効く薬草ウケラを授与する)五絛天神社 二四日 飛梅講社大祭 〜二五日 太宰府天満宮 二五日 梅花祭(神饌に梅花を添える) 北野天満宮 初午祭(和合稲荷の例祭) 道明寺天満宮 梅まつり 〜三月一五日 湯島神社ほか [三月] 一五日 春祭(五穀豊穣を祈念する) 北野天満宮 二五日 菜種御供祭(菜種いろの団子を献じ、参拝者に授与する)道明寺天満宮 菜花祭 大阪天満宮ほか 神忌祭(子どもたちの捧げる松明が神苑を巡行する)亀戸天神社 春祭 太宰府天満宮、防府天満宮ほか 三一日 御正祭 防府天満宮 [四月] 一日 勧学祭 谷保天満宮ほか 三日 学業講社祭 太宰府天満宮 一五日 献茗祭 大阪天満宮 一六日 地主社例祭 北野天満宮 二〇日 更衣祭(白羽二重の単衣を宮司一人内陣の御霊代におかけする)太宰府天満宮 二五日 筆まつり(筆塚前にて挙行、退筆の焼却神事を行う)道明寺天満宮 文子天満宮の出御祭(第三日曜の三日前)、還御祭(第三日曜)北野天満宮 夜ざくら祭(一日〜一五日) 道明寺天満宮 二九日 藤花祭(江戸時代から太鼓橋を背景に心字池に写る藤の花は名物)亀戸天神社 [五月] 一日 講社大祭 防府天満宮 五日 児童成育祈願祭 北野天満宮 一四日 講社大祭 北野天満宮 一五日 金鮎祭(菅公配流の途次、当地の国司に家宝の金の鮎一二尾を譲られた故事に より、生鮎を奉献する) 防府天満宮 釈奠(第二日曜、孔子を祀り、講書、茶会などを催す)道明寺天満宮 二五日 例大祭 湯島神社,西向天神社 化物祭(少女たちが仮装して繰り歩く) 鶴岡市太宰府神社 更衣祭 亀戸天神社 [六月] 一日 火之御子社例祭(古くより雷電除け、火難除けの守護神として信仰篤く、早朝 五時より参拝者が年一回限りの雷除け神符、守札を六〜七万枚受ける) 北野天満宮 氷室献備式 大阪天満宮 九日 宮渡祭(天暦元年、当所に御鎮座の日、西の文子社にて祭儀)北野天満宮 一〇日 青柏アオカシワ祭(柏の青葉を神饌に敷いて奉る夏季奉賽の祭儀)北野天満宮 二五日 御誕辰祭、茅の輪くぐり 北野天満宮 御田植祭(摂社の老松社、若松社の祭) 防府天満宮 名越神事(疫病除けの藤の輪を奪い合うので、輪取りと呼ばれる)防府天満宮 夏越祓 亀戸天神社ほか 三〇日 夏祭(輪抜けさん、盗人祭ともいう) 曽根天満宮 [七月] 七日 御手洗祭(菅公が七夕祭の歌を詠まれた伝えにより、松風の硯、手洗いの角盥 に梶の葉を供える) 北野天満宮 七夕祭 各社 一二日 当日祭(天慶五年多治比文子に御神託のあった日、文子天満宮に拝礼) 北野天満宮 二二日 夏祭 潮江天満宮 二四日 天神祭、宵宮(天神橋から神鉾を舟に乗せ、奏楽のうちに投げこむと、十三艘 のお迎え人形舟がお渡りを迎える「鉾流し」の神事)大阪天満宮 二五日 天神祭、本祭り(陸渡御のあと、夕方から舟渡御が行われる、百艘余の舟が出 て賑わう、日本三大祭の一つ) 大阪天満宮 夏祭(千灯明が奉納される) 太宰府天満宮 筆塚祭(寺子屋の昔からの行事、書初めに用いる「梅ケ枝筆」を授与する) 亀戸天神社 例大祭(八雲大神の神輿渡御) 荏柄天神社 梅実土用干し 北野天満宮ほか [八月] 一日 虫取祭(村上天皇下賜に由来、江戸時代作の獅子頭の祭)谷保天満宮 三日 夏祭 〜五日(千灯明や学童の清書奉納などが催される)防府天満宮 四日 例大祭(一條天皇の永延元年、初めて勅祭を執行された由縁による) 北野天満宮 二二日 例大祭 〜二五日(御鳳輦の渡御や神輿の練りで東都の夏祭の棹尾を飾る) 亀戸天神社 二五日 夏祭 〜二六日(境内で無形文化財六斉念仏が奉納される)吉祥院天満宮 注連縄打式、相撲式(秋の神幸式の道筋にめぐらす注連縄を氏子が拵える、奉 納相撲)最終日曜日 太宰府天満宮 [九月] 一日 八朔祭(遠祖天穂日命を祀る、奉納相撲) 道明寺天満宮 一三日 明月祭(陰暦八月一五日、ズイキ芋を供えるので「芋明月」という) 北野天満宮 秋思祭 大阪天満宮 二一日 神幸祭 〜二五日(二二日夜、雅楽を奏しつつ神輿行列がドンカン道を菅公配 所の榎寺へ還御、二三日の還御には稚児行列が参加する、二五日は例祭で千灯 明を奉納) 太宰府天満宮 二五日 秋祭 防府天満宮、町田天満宮ほか 獅子舞(天暦三年よりの伝承、十二支を型どる獅子頭で氏子が舞う) 谷保天満宮大祭 [十月] 一日 瑞饋祭 〜四日(ズイキや野菜、果実で飾った神輿がお旅所に巡幸、四日に還 御する、五穀豊穣の感謝祭) 北野天満宮 一〇日 花神子社参式(神幸祭の大小行司が無事奉仕を祈願して、一夜醸造の御酒を花 神子に奉献させる、古式豊かな行列) 防府天満宮 一三日 明月祭(旧暦九月十三夜、枝豆を供えるので豆明月という)北野天満宮 例祭、宵宮(頭人四名、行司一名が青年の肩に乗って参入、幟竿の竹を割り神 前を払い清める「一つ物神事」) 曽根天満宮 一四日 昼祭(翁舞い、酌ごとや走り馬などの行司) 同右 二五日 秋祭、流鏑馬式 大阪天満宮 鎮座祭、更衣祭 亀戸天神社 二九日 余香祭(「恩賜の御衣」の詩の吟詠と、菅家と向陽会奉仕による披講式) 北野天満宮 [十一月] 三日 庭燎祭、うそ替神事(東西二基の薪の山に火を点し、炎の高さを競う「おかが ら火」神事、養和元年還座以来の伝承) 谷保天満宮 十二日 七五三詣り 〜一八日 道明寺天満宮 一五日 七五三祭 岩津天満宮、湯島神社、亀戸天 神社、防府天満宮、太宰府天満 宮ほか 御神幸祭(旧暦一〇月一五日に近い土曜日、裸坊祭ともいう、菅公お立寄りの 際の送迎に因み、数千の白装の裸坊が神輿二基と網代輿をかついで練る荒祭) 防府天満宮 一八日 鎮火祭 大阪天満宮 二〇日 更衣祭(宮司一人内陣の御霊代に綿入れを奉る)太宰府天満宮 二五日 秋祭、筆塚祭 岩津天満宮 更衣祭 湯島神社 三〇日 赤柏祭(柏の葉を神饌に敷いて奉る秋季奉賽の祭儀)北野天満宮 [十二月] 一日 献茶祭(豊太閤の北野大茶湯の故事により、各家元宗匠が奉仕、末社豊国神社 の社前で献茶の儀) 北野天満宮 一三日 大福梅授与 〜二四日頃(神苑の梅干しを元旦の朝、茶に投じて呑むと疫病邪 気除けとなる信仰) 北野天満宮 二〇日 かまじめ始め 谷保天満宮 初雪祭(三冬の間に、初めて影向松に雪が積もったとき祭典を行う) 北野天満宮 二五日 終い天神祭 各社 三一日 大祓式 各社 |