050150錦木
 
                      参考:岩波書店発行「広辞苑第五版」
 
〈錦木ニシキギ〉
「錦木」
 @ニシキギ科の落葉低木。コマユミ(小真弓)の変種とされ、枝にコルク質の翼のあ
る点が母種と異なる。初夏、帯黄緑色の小花を多数開く。果実は朔(草冠+朔)果サクカ
で、晩秋熟し、裂けて橙紅色の種子を現す。紅葉美しく、観賞用。材は細工用。鬼箭木・
五色木。
 A五色に彩った30pばかりの木片。昔の奥州の風習で、男が女に逢おうとする場合に、
女の家の門に立てて、女に応ずる心があればそれを取り入れ、取り入れなければ男がさ
らに加え立てて千束を限りとすると云う。
 山家集「立てそめてかへる心は錦木の千束チヅカまつべき心地こそせね」
 
謡曲「錦木」
能「錦木」
関連リンク 歌枕蘇生[歌枕の「錦木」とは]
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