020290競馬
 
                       参考:堀書店発行「神道辞典」ほか
 
〈競馬ケイバ〉
「馬」
 ウマ目(奇蹄キテイ類)ウマ科の獣。アジア・ヨーロッパの原産。体は大きく、顔は長く、
頭部に鬣タテガミを有し、四肢が長く第3指の蹄でよく走る。草食。シマウマなどの野生種
もあるが、家畜として重要。乗用・競馬用のサラブレッドは最も有名。他に輓馬バンバの
ペルシュロン、わが国の在来種など、20以上の品種がある。こま・むま。
 
「競馬」
 競馬ケイバ(くらべうま・きおいうま・こまくらべ)は昔、儀式的催しとして行われてい
た。朝廷の儀式としての競馬は、文武天皇大宝元年(701)から名が見え、その後多くは
五月五日の節日に武徳殿で行われた。儀式は、当日天皇が武徳殿に幸し、左右一騎ずつ
競馬し、十番を行うのが普通であった。勝負が済むと、勝方は雅楽を奏し、負方は物を
献じ、更に紫宸殿で宴を張り禄を賜る。
 現存する京都賀茂神社の競馬は、堀河天皇(1086〜1107)が競馬料として二十ケ所の
荘園を寄進した時に始まる。五月五日に行われ、式は朝廷のものを移している。また地
方諸社にも、競馬の名を持った神事が伝わっている。
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