020258刈安
 
                    参考:小学館発行「万有百科大事典」ほか
 
〈刈安カリヤス〉
「刈安・苅安・青茅」
 @刈安はイネ科の多年草。山地・草原に自生。細い茎が直立し、高さ約1m。葉は線形
で、カヤに似、秋、花穂を出す。穂は3〜5分岐。茎・葉は乾して黄色の染料、また、藍と
併用し緑色染料を製する。ヤマカリヤス・オウミカリヤス。
 Aコブナグサの別称。
 B刈安染の略。
 なお同科のコブナグサも刈安の別名がある。
 
〔染色〕
 夏から秋の頃に花穂と共に全草を刈り取って乾かし、細かく切って熱湯で煮出して染
め、アルカリ処理する。近江刈安も八丈刈安(コブナグサ)も染色法は同じである。灰
汁アク媒染又は明礬で黄色、明礬で菜種色、鉄漿カネで青茶色を染める。
 
関連リンク 「日本人の創った色(黄)」
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