5701育ててみたい植物〈チゴユリ〉 〈チゴユリ〉 チゴユリ稚児百合はユリ科の多年草で、わが国の全域の山地の林内に普通に生える。 横に伸びる細い地下茎がある。茎は高さ20〜40p、普通は単一であるが大きな個体では 分枝する。基部の数個の葉は白色膜質の葉鞘ヨウショウとなり、上部の葉は楕円形、長さ2.5 〜7p、短柄がある。5〜6月に茎頂に1、2個の白花が下向きに咲く。花被片は6個、披 針形鋭頭で長さ10〜15o、基部は少し膨らみ、斜開する。雄蘂は6個、子房は上位で3 室、柱頭は上半部が3裂し、黒色の液果を結ぶ。和名は可愛いユリと云う意味である。 チゴユリ属に世界に十数種あり、わが国にはそのうち4種がある。花が大きく、筒状 になるホウチャクソウ、チゴユリより大きく、花が緑色を帯びるオオチゴユリ、花が黄 色のキバナチゴユリがある。[次へ進む] [バック][ホウチャクソウ]