25a ゆり目(ゆり科・りゅうぜつらん科・ひがんばな科・やまのいも科・あやめ科)植物
 
アスパラガス・メデオロイデス(アスパラガス・アスパラゴイデスとも,アスパラガス(
              クサスギカズラ)属)
 南アフリカ原産の蔓性多年草で,明治10年頃に渡来。吊鉢や行燈仕立て,また切葉用。
 高さ2〜3m,花は帯緑色で芳香性。花期は冬。液果は春に暗紫色に熟します。
 
メイリー(アスパラガス)(アスパラガス(クサスギカズラ)属)
 南アフリカ原産アスパラガス・デンシフロラスの園芸品種(多年草),観葉植物として
 鉢植え。高さ50〜60p,茎は直立ないし斜上し,長さ1p位の仮葉を小枝に多数付け,
 花は白色小花,赤色の液果を結びます。
 
アスパラガス(アスパラガス(クサスギカズラ)属)
 南欧,旧ソ連南部原産の多年草。本属は世界に約150種あり,食用になるのは本種のみ
 で,わが国へは1781年オランダ人が観賞用としてもたらし,その後1871年に開拓使が
 フランスや米国から導入。液果は赤色。
 
アスパラガス・プルモーサス(アスパラガス(クサスギカズラ)属)
 南アフリカ原産の多年草,花束用の切葉向き。一般に葉と呼ばれるものは枝の変化し
 たもので,枝葉は非常に細かく緑色。変種に矮性で鉢植え向きのvar.nanusがありま
 す。
 
タチテンモンドウ(アスパラガス)(立天門冬,アスパラガス(クサスギカズラ)属)
 原産地不明の多年草,花壇の縁取りや鉢植え。高性種は切葉用。高さは普通20p程度
 (高性種は50〜60p),葉状枝は鮮緑色,この種の開花は見られません。本種はクサ
 スギカズラ(天門冬とも)の変種とも云われます。
 
アスパラガス・スプレンゲリー(スギノハカズラ,シダレキジカクシとも,アスパラガス
              (クサスギカズラ)属)
 南アフリカ・ナタール地方原産の多年草で,明治25年頃に渡来。切葉,吊鉢用。茎は1
 〜2m,仮葉は黄緑色で光沢があり,花は淡桃色か白色,液果は鮮紅色。花期は夏。
 
アスフォデリン・ルテア(アスフォデリン属)
 東南欧州原産の多年草で,昭和初期に渡来。庭植え,ロックガーデン,切花用。高さ
 1〜2m,花は黄色,花穂は長さ18〜54pで密に付け,芳香性。花期は春。
 
ハラン(葉蘭,ハラン属)
 中国原産の多年草,庭植え,生花用,また根茎は利尿,強心,強壮薬。葉と葉柄の合
 わせた長さは40〜65p,花は地上部には殆ど現れず内側は紫褐色,外側には同色の斑
 点があり径4p。花期は4月。
 
ホシハラン(星葉蘭,ハラン属)
 中国原産の多年草(ハランの一変種),観葉植物として鉢植え,生花。葉面に白色の
 大小星斑が鮮明で美しく,花は紫褐色で地際すれすれに咲き目立たない。花期は春。
 ほかに白色星斑入り大葉の天の川があります。
 
フイリハラン(斑入り葉蘭,ハラン属)
 中国原産の多年草(ハランの園芸品種),観葉植物として鉢植え,庭園栽植。葉は長
 さ30〜60p,白又は黄白色の条線があり,花は紫褐色で短筒状,地中に1花を付けま
 す。花期は3月。液果は球状,裂開して種子を数個散出。
 
トックリラン(徳利蘭,徳利之木トックリノキとも,トックリラン属)
 メキシコ東南部原産の多年草で,明治中期に渡来。鉢植え。鉢植えでの高さ1m位,幹
 の基部は異常に膨張,葉は薄い緑色で長さ90〜180p,わが国では開花したことがあり
 ません。
 
ブローメリア・オーレア(ブローメリア属)
 米国カリフォルニア州原産の球根植物(多年草)で,わが国へはオランダから昭和41
 年に渡来。切花,花壇,鉢植え用。葉は長さ30p,花は黄金色で,花茎上に径12pの
 散形花序を付けます。花期は5〜6月。
 
ブローディア・イダマイア(ブローディア・コクキネアとも,ブローディア属)
 カリフォルニア北部からオレゴン州の山麓に分布する球根植物(多年草),切花,花
 壇,鉢植え。高さ30〜90p,花筒は鮮紅色,先端は緑色で長さ2.5p,散形花序に5〜
 20花付けます。花期は6月下旬。
 
ブローディア・カリフォルニカ(ブローディア属)
 カリフォルニアからシェラネバダ山原産の球根植物(多年草),鉢植え,花壇,ロッ
 クガーデン用。花色は黄か淡紫赤色で中肋は緑色,30〜45pの花茎に散形花序を付け
 ます。
 
ブルビネラ・フロリブンダ(ブルビネラ属)
 南アフリカ原産の多年草,花壇や切花用。高さ60p,花は鮮黄色又は橙黄色の6弁星
 形小花で,花茎上に穂状に多数咲かせます。花期は早春。盛夏期は葉を枯らして休眠
 します。近似種に花穂が短く鮮黄色花のロブスタ,小形で白色花のコウダータがあり
 ます。
 
カロコルタス・ベヌスタス(カロコルタス属)
 カリフォルニア原産の球根植物(多年草)で,昭和11年に渡来。花壇,鉢植え,切花
 用。高さ30〜60p,花は黄色で中央に赤褐色の斑紋があります。花期は5〜6月。変
 種に花がレモン色に褐色の斑点の入るvar.citrinusなどがあります。
 
カマシア・エスクレンタ(ヒナユリとも,カマシア属)
 北米原産の球根植物(多年草)で,第二次大戦後に渡来。原住民はこの球根を煮て食
 べたと云います。花壇や切花用。花は淡青紫色の6弁花で,総状花序に10〜40個付け
 ます。花期は5月。園芸品種には銀青色花,紫紅色花のものなどがあります。
 
カマシア・ライヒトニー(カマシア属)
 北米原産の球根植物(多年草),花壇,鉢植え,切花用。花はクリーム白色の星状花
 で,総状花序の下から上へと開花します。花期は5月。
 
チオノドクサ・ルシリエ(ユキゲユリとも,チオノドクサ属)
 小アジア,トルコ西部原産の多年草,庭植え,鉢植え。草丈12〜15p,葉は線状披針
 形,花径2p位,花は大輪受け咲きの中心部が白い青色花で,短い花茎に4〜6花を
 総状花序に付けます。花期は3月。
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