23a たこのき目(たこのき科)・沼生目[いばらも目](おもだか科・はない科)・穎花
  目[いね目](いね科・かやつりぐさ科)・やし目(やし科・ぱなまそう科)植物
 
ヤダケ(矢竹,ヘラダケ,シノベ,ヤジノとも,ササ属)
 わが国原産(沖縄から東北地方まで分布),観賞用として庭園に栽植,また矢,筆軸,
 釣竿用。高さ4〜5m,径2p。変種にラッキョウヤダケ,近似種にヤクシマヤダケが
 あります。
 
キンタイザサ(金帯笹,ササ属)
 クマイザサの変種で,規準産地は岩手県雫石町赤沢。観賞用として造園,盆栽向き。
 高さ50〜100p,葉に黄金色の縦縞を生じて美しい。
 
クマザサ(隈笹,ヤキバザサとも,ササ属)
 京都府などに自生し,観賞用に庭植えや盆栽,また葉は鮨を包んだり,正月の飾りな
 ど用。高さ40〜100p,冬に新葉の周りが灰白色になり,葉裏は白い。
 
ヒメシノ(姫篠,アズマザサ属)
 常緑性小形のササ(自生地不明)でコガシアズマザサの変種,庭園や鉢栽培。俗称コ
 クマザサ。
 
オカメザサ(阿亀笹,豊後笹ブンゴザサ,五枚笹ゴマイザサとも,オカメザサ属)
 わが国特産の小形のササ,庭の植え込み,鉢植え,生垣,傾斜地の土止め用,また関
 東地方の酉の市でおかめの面を吊り下げるのでこの名があります。高さ1〜2m,径3
 〜4p,枝は短く各節から5本ずつ短い枝を出します。
 
スズコナリヒラ(トウチク属)
 トウチクの品種で常緑のタケ(静岡県以西によく生育),庭植え。高さ3〜7m,稈の
 節間が長く,葉には黄白色の縦縞があります。
 
フイリササバシバ(斑入笹葉芝,ステノタフラム属)
 東インド諸島原産の多年草で,わが国にはニュージーランドより渡来。観葉植物とし
 て鉢物や吊鉢,グランドカバー用。高さ20pで匍匐し,葉は鮮緑色に淡黄色の斑が入
 ります。
 
タテジマキンメイシホウチク(カンチク属)
 四方竹シホウチクの変種で仙台以南の暖地に自生する半陰地性タケ。庭園や玄関脇などに植
 栽。稈が四角,枝が短く,節に刺があります。本種は稈の緑の地に鮮やかな黄色い縦
 縞が不規則に入り,色鮮やかで美しい。キンメイシホウチクは稈は黄色,芽溝部だけ
 が緑色,一節おきに緑色の斑が並び美しい。
 
トウモロコシ(玉蜀黍,トウモロコシ属)
 南米原産の一年草で,安土桃山時代に渡来。種実を食料,飼料,工業原料用,また茎
 葉を飼料。草丈1〜3m,茎頂部に雄性の総状花序,茎の中位に雌性の穂状花序を付け
 ます。花期は夏。食用種はスイートコーンと呼ばれる甘味種,また強甘味種で,ほか
 に飼料用の馬歯種,澱粉製造用の硬粒種,ポップコーン用の爆裂種などがあります。
 
シバ(芝,ノシバ,ヤマシバとも,シバ属)
 全土,朝鮮半島,中国南部原産の匍匐性多年草,芝生として栽培。高さ10〜20p,茎
 は強く細長い針金状,高さ15〜20pの直立茎の先端に短い花穂を出します。花期は5
 〜6月。栽培品種を高麗芝コウライシバと云い,庭園,ゴルフ場に用います(耐寒性が劣る
 )。
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