18-1 つつじ目(つつじ科)・さくらそう目(やぶこうじ科・さくらそう科)・いそまつ
   目(いそまつ科)・かきのき目(かきのき科・えごのき科)植物
 
                    参考:北隆館発行「原色園芸植物大圖鑑」
 
〈つつじ目(つつじ科)〉
 
ヒメシャクナゲ(姫石楠,日光石楠ニッコウシャクナゲとも,ヒメシャクナゲ属)
 北半球の寒帯及び高山帯に分布し,わが国では本州中部地方以北の高山の湿地に自生
 する常緑小低木で,山草として鉢植え,盆栽仕立て。高さ10~30㎝,花は帯紅白色で
 壺状。花期は夏。園芸種では尾瀬至仏山原産と云われる至仏種が広く流通しています。
 
アルブツス・ウネドウ(イチゴノキとも,アルブツス属)
 南欧,北アフリカ,西アジア,小アジア原産の常緑低木。鉢植えにして緑葉,花,果
 実を観賞。高さ2~4m,花は壺形で長さ6㎜,白又は帯紅色の花を円錐花序に下垂
 し,芳香性。花期は5~6月。果実は径1.5~2㎝,初め黄色から深橙色,12月に紅色
 に熟し美しい(食べられます)。
 
ダークネス(カルーナ・ウルガリス)(カルーナ属)
 欧州から小アジア原産の常緑小低木で,昭和の初めに渡来したカルーナ・ウルガリスの
 園芸品種。鉢植え,花壇,切花用。高さ30~100㎝,濃紫紅色の花を穂状様総状花序に
 咲かせます。花期は8~9月。近似種にH.E.ビールがあります。
 
ダボエシア・カンタブリカ(ダボエシア属)
 スペイン北部からフランス西海岸及びアイルランド原産の常緑小低木で,昭和初期に
 渡来。庭園などの境に植えたり,鉢植え。高さ60㎝位,花の長さ8~12㎜,花は帯青
 紫色か淡紅色の壺形で,下向きに咲かせます。花期は6~10月。白花や紅色に白線の
 入る変種があります。
 
サラサドウダン(ヨウラクツツジ,風鈴躑躅フウリンツツジとも,ドウダンツツジ属)
 北海道~本州に自生する落葉低木で,庭木や鉢植え,盆栽,生花用。高さ3m余,花径
 12㎜,花径は淡紅白色で紅条が入ります。花期は6~7月。葉は秋に紅葉します。
 
シロドウダン(ドウダンツツジ属)
 本州近畿地方以西,四国,九州の山野に自生する落葉低木。高さ3~5m,花は乳白色
 の広鐘形,長さ6~8㎜で5裂。花期は5~6月。葉は秋に紅葉し美しい。花冠が帯
 紅色のものをベニドウダンと云い,庭木や生垣用。
 
ドウダンツツジ(灯台躑躅ドウダンツツジ,ドウダンツツジ属)
 本州中部地方,四国,九州の蛇紋岩地帯に自生する落葉低木で,庭木,生垣用。高さ
 2~6m,花は葉に先だって開き,帯黄白色の卵状壺形の5裂,3~10花を散房状に下
 垂します。花期は4~5月。葉は秋に紅葉します。
 
ツクモドウダン(ヒロハドウダンツツジとも,ドウダンツツジ属)
 わが国原産のドウダンツツジの一品種(落葉低木)で,庭木のほか,盆栽用。高さ3
 m,花は白色の壺状で,丸い花を枝端の葉腋より垂下させます。花期は4~5月。葉は
 秋に紅葉します。
 
ジャノメエリカ(アフリカエリカ,クロジベエリカとも,エリカ属)
 南アフリカ原産の常緑低木で,伊豆や房総南部の暖地では冬から春の切花用や鉢植え,
 庭木として栽培。高さ30~200㎝,花径4㎜位,花は淡紅又は濃紅色の倒円錐形で,花
 糸は長く葯は黒紫色。花期は2~3月(温室では12月)。突然変異で濃い花色のもの
 をベニエリカと云います。
 
レッド・クイーン(エリカ)(ベニエリカとも,エリカ属)
 南アフリカ原産で,大正末に渡来したジャノメエリカの枝変わり園芸品種(常緑低木
 ),昭和10年にわが国で作出。高さ30~200㎝,花径4㎜位の筒状花で鮮やかな濃桃赤
 色の花を多数咲かせます。花期は冬から春。
 
ナガバハナガサシャクナゲ(長葉花笠石楠花,カルミア・アングスティフォリアとも,カ
             ルミア属)
 北米東部原産の常緑低木で,昭和初期に渡来。庭木,公園樹,ロックガーデン用。高
 さ1m,花径1.3㎝,花色は紫色か深紅色の花を集散花序に咲かせます。花期は6~7
 月。
 
アメリカシャクナゲ(ハナガサシャクナゲ,カルミア・ラティフォリアとも,カルミア
          属)
 北米東部原産の常緑低木で,大正4年に渡来。庭木,公園樹,ロックガーデン用。高
 さ1~3m,花径1.5㎝位,花は白色から桃紅色で内側に紫色の斑点があり,集散花序
 をなします。花期は5~6月。園芸品種にはオストボ・レッドなどがあります。
 
オストボ・レッド(アメリカシャクナゲ)(ベニバナカルミアとも,カルミア属)
 K.ラティフォリアの交配雑種レッド・フォームから選抜された園芸品種。蕾は鮮紅色,
 開花すると外側は紅く(又はワイン色),内側は淡紅色から白色になります。花期は
 5~6月。
 
カルミア・ラティフォリア・ファスケータ(ムラサキスジルミアとも,カルミア属)
 花冠内面に幅広い暗紫褐色の条紋がある変種(母種は北米原産で大正4年渡来)の常
 緑低木。高さ1~3m,花径2㎝,花は淡紅色。花期は5~6月。
 
ムラサキツリカネツツジ(ヨウラクツツジ属)
 本州中部地方の山地に自生する落葉低木で,庭木や鉢物。高さ1m位,花色は濃紫赤
 色,萼裂片は短く1~2㎜,また萼や花柄には長毛があります。雄蘂は10本,花糸に
 白毛を密生します。花期は6月。
 
ペルネッティア・ムクロナータ(ペルネッティア属)
 マゼラン地方からチリ原産の常緑小低木で,鉢植え用。高さ50~60㎝,花は壺形でや
 や赤味のある白色,果実には大理石模様があります。花期は5~6月。園芸品種には
 果実が濃紫色のマルベリーワイン,桃色のピンク・パール,白色のホワイト・パールが
 あります。
 
アセビ(馬酔木,アセボ,アセミ,ウマクワズとも,アセビ属)
 本州山形・宮城県以南から九州の暖帯の山地に自生する常緑低木で,庭木や鉢植え,ま
 た獣類が茎葉(有毒)を食べないので放牧園の柵などに栽培。高さ1~2m,花は白色
 の壺形で口元が5裂,多数が円錐花序に下垂します。花期は3~5月。
 
ホナガアセビ(穂長馬酔木,アセビ属)
 アセビの自生地に基本種に混じって生育する変種。花の長さはアセビの1.5~2倍(15
 ~30㎝)。また稀にアケボノアセビ(一名ウスベニアセビ)も見られます。
 
ピュリティ(アセビ)(アセビ属)
 アセビの園芸品種(常緑低木)で,鉢植え,盆栽用。高さ1~2m,花は小さな白色壺
 形筒状花で,複総状花序に多数付けて下垂します。花期は3~4月。
 
フクリンアセビ(覆輪馬酔木,アセビ属)
 アセビの園芸品種(常緑低木)で,庭木や鉢植え用。葉が小形で白い覆輪が入ります。
 花期は4~5月。近似種に若葉が濃赤色になるヒマラヤ産ヒマラヤアセビ,また同地
 方産で落葉性低木ないし小高木の白色花種P.ovalifoliaがあります。
 
ヒメアセビ(姫馬酔木,アセビ属)
 アセビの小形の園芸品種(常緑小低木)で,庭木,鉢物,盆栽用。高さ30㎝位。
 
アケボノアセビ(曙馬酔木,アセビ属)
 アセビの自然品種(常緑低木)で,アセビの自生地に稀に見られます。花木として庭
 園,公園,鉢植え,盆栽用。花色は淡紅色。また花色の濃紅色にのものをベニバナア
 セビと呼びます。
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