09a けし目(けし科・ふうちょうそう科・あぶらな科)・さらせにあ目(もうせんごけ
  科・うつぼかずら科・さらせにあ科)植物
 
ナカヤス(ハナナ)(中安,ナバナとも,アブラナ属)
 チリメン白菜から分離されたものと云われます。花壇,切花に利用。花期は早春,花
 は総状に丸く付き,黄色。
 
カブ(蕪,蕪菜カブナ,カブラ,カブラナとも,アブラナ属)
 シベリア,欧州の半温帯地方原産の一,二年生の根菜野菜で,1350年頃渡来。草丈1.5
 m位,地下に白色か淡緑色,鮮紫色,黄色などの扁球形か長形の肥大根を生じます。花
 は鮮黄の4弁。品種には千枚漬になる聖護院があります。
 
ミブナ(壬生菜,アブラナ属)
 京都壬生地方原産の一,二年草の葉菜,食用。キョウナから分化。肉厚で大株。
 
カラシナ(芥子菜,ナガラシとも,アブラナ属)
 中国原産の越年草の葉菜で,食用,香辛料,薬用。丈は1〜2m。4〜5月に4弁で黄
 色の花を開きます。近似種に芥子油を採るキガラシ,心茎を中華料理の漬物にする搾
 菜ザァーツァイがあります。
 
タカナ(高菜,大芥子オオガラシとも,アブラナ属)
 中国原産の一,二年草の葉菜で,食用,カラシナの一種。4〜5月に小形で4弁の黄
 色い花を開きます。品種に葉面の縮れたカツオナがあります。
 
キョウナ(京菜,水菜ミズナ,ヒイラギナとも,アブラナ属)
 京都付近で栽培発展した一,二年草の葉菜で,食用。5月上旬に4弁の黄色い花を総
 状に付けます。
 
コールラビー(カブカンラン,キュウケイカンランとも,アブラナ属)
 地中海北岸地帯原産で,西アジア,欧州で栽培される二年草の茎葉野菜。食用。茎は
 カブ状に肥大し,白色か赤紫色。4〜5月に淡黄色か白色の花を開きます。
 
シシボネ(ハボタン)(鹿骨,アブラナ属)
 欧州原産,江戸時代に渡来したハボタンの一園芸品種で,東京丸葉系に属します。年
 末年始の生花,花壇,鉢植え用。草丈30p以下の矮性。葉は杓子状,葉縁は波状,晩
 秋から葉芯部より葉縁にかけて明るい桃紅色となります。近似種に銀扇ギンセンがありま
 す。
 
ベニゾノ(ハボタン)(紅園,アブラナ属)
 欧州原産の夏蒔き一年草で,江戸時代中期に渡来。花壇,鉢物用。キャベツとケール
 の雑種から発展したものと思われるもので,大阪丸葉系の一代交配種。明るい紅の芯
 葉と濃赤色の外葉が美しい。近似種に白色の雪園と,鮮紅色の中心と緑色の外葉の中
 間が明桃紅色の桃園があります。
 
ベニコマチ(ハボタン)(紅小町,アブラナ属)
 欧州原産の夏蒔き一年草で,江戸時代中期に渡来。12〜1月の花壇,鉢物用。名古屋
 ちりめん中形系。近似種に芯葉が白色の白小町があります。
 
シロサンゴ(ハボタン)(白珊瑚,アブラナ属)
 欧州原産で,江戸時代に渡来したハボタンの園芸交配品種。観賞用として栽培され鉢
 物,花壇用。高さ30p位,葉は細長く縁には深い切れ込みが入り,12月頃より純白に
 変わり,葉芯部分に日の丸状の淡い紅が入り,薹立ちも美しい。同系品種に紅色に着
 色する紅珊瑚ベニサンゴがあります。
 
ケール(コラード,リョクヨウキャベツとも,アブラナ属)
 欧州海岸付近原産の二年草又は多年草の野菜で,ハゴロモカンランの一種,食用。結
 球性は乏しい。丈は30〜60p,3〜4月に黄色の4弁花を開きます。近似種に中国原
 産のカランチョウがあります。
 
カリフラワー(花野菜ハナヤサイとも,アブラナ属)
 欧州西部海岸地方原産の一,二年生茎葉野菜で,キャベツの変種,明治初年に渡来。
 食用。未発達の花蕾や花梗が奇形的に肥厚した,白色か淡黄色の花球を食します。品
 種にスノークラウン,スノーキング,スノーダイヤがあります。
 
キャベツ(甘藍カンラン,玉菜タマナとも,アブラナ属)
 欧州の大西洋岸と地中海沿岸原産の二年生野菜で,1700年頃渡来,食用。葉は大形,
 長楕円状倒形か円形,濃緑色,5〜6月に4弁の淡黄色の総状花序を付けます。
 
メキャベツ(子持玉菜コモチタマナとも,アブラナ属)
 ベルギーのブリュッセル付近原産の二年生茎葉野菜でキャベツの変種,明治初年に渡
 来。茎は太く,丈は50〜60p,葉の付け根の腋芽が結球。
 
ブロッコリー(緑花野菜ミドリハナヤサイとも,アブラナ属)
 イタリア原産,キャベツの変種,イタリアで改良された茎葉野菜(一,二年草),第
 二次大戦後に渡来。緑色の花蕾を食用。茎高は5〜80p,花期は春〜夏。
 
スグキナ(酢茎菜,賀茂菜カモナとも,アブラナ属)
 栽培起源不祥。古くより京都で野菜として栽培し,漬物加工して食用にする,アジア
 系カブの一変種と考えられます。多肉根は円錐形,花は4月頃に黄色4弁花を総状花
 序に多数付けます。
 
カルダミネ・プラテンシス(花種漬花ハナタネツケバナとも,タネツケバナ(カルダミネ)属)
 欧州,アジア,北米北部原産の多年草。花壇,鉢物用,また辛味がありオランダガラ
 シのように用います。高さ40p位,花期は3〜5月,花径は1.3p位,総状花序に白,
 桃紫色の花を付けます。近似種には花色が淡紫色のブルビフェラ,白色のヘプタフィ
 ラがあります。
 
ワサビダイコン(山葵大根,セイヨウワサビ,ホースラディッシュとも,コクレアーリ
        ア属)
 欧州原産の多年草で明治初期に渡来した,根を香辛料に用い,ワサビの代用として栽
 培。根は長円筒形で辛味と香気があります。花期は4〜5月,総状花序に白色4弁の
 小花を多数開きます。
 
エゾノイヌナズナ(蝦夷犬薺,シロバナイヌナズナとも,イヌナズナ属)
 北海道,カラフト,千島に分布,海岸の岸壁上などに自生する多年草で,北海道で稀
 に鉢植えで栽培。6月に可憐な4弁白花を総状花序に付けます。同属の洋種に欧州ア
 ルプス原産で昭和の初めに渡来したハリイヌナズナ(黄色花),北極から北米にかけ
 て原産する鮮黄色,白色花のD.aurea,また国産種にナンブイヌナズナがあります。
 
シベリア・ウォールフラワー(チェランサスとも,エゾスジシロ(エリシマム)属)
 E.perofskianumとE.ochrolevcumとの交配種で二年草,花壇,切花用。高さ30p位。花
 期は4〜5月,芳香,光沢のある橙黄色の十字花を総状花序に付けます。
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