08 きんぽうげ目(もくれん科・ばんれいし科・すいれん科・きんぽうげ科・めぎ科・ろう
  ばい科・くすのき科)植物
 
                    参考:北隆館発行「原色園芸植物大圖鑑」
 
〈もくれん科〉
 
ユリノキ(百合樹,半纏木ハンテンボク,チューリップツリーとも,ユリノキ属)
 北米原産で明治8年頃渡来した落葉高木,庭木,公園樹,街路樹などに利用。開花は
 5〜6月,花弁は6枚で緑白色,チューリップに似ます。葉は秋に黄葉します。
 
キンジュ(モクレン)(金寿,モクレン属)
 北米産マグノリア・アクミナタを基にわが国で改良された黄花のモクレン(落葉高木
 )で,庭園,鉢植えに向きます。開花は新葉展開後の5〜6月,花弁は6弁,花は黄
 緑〜濃黄色の卵形。
 
モクレン(木蓮,紫木蓮シモクレンとも,モクレン属)
 中国原産の落葉小高木,1765年頃渡来,庭木や切花用。開花は3〜4月,花弁の長さ
 は約10pで6枚,外面は濃暗紫色,内面は淡紫色。
 
トウモクレン(唐木蓮,姫木蓮ヒメモクレンとも,モクレン属)
 中国原産の落葉低木で,モクレンの変種。庭園,切花用。開花は4〜5月。
 
コブシ(拳,辛夷,モクレン属)
 朝鮮半島,わが国に自生する落葉小高木で,庭園,公園に植栽されます。枝には香気
 があります。花期は3〜4月,花弁6枚,白色で微香のある花を付けます。ベニコブ
 シは,別種のシデコブシの園芸種で花色が淡紅色で花弁数が多い。
 
ホオノキ(朴の木,ホオガシワ,ホオナラとも,モクレン属)
 わが国特産の落葉高木で,庭木,公園樹,街路樹。花期は5〜6月,乳白色で芳香の
 ある,花弁数8〜9枚の花を開きます。葉の長さは20〜40p。
 
オオヤマレンゲ(大山蓮花,ミヤマレンゲとも,モクレン属)
 本州中南部,四国,九州,朝鮮半島南部原産の落葉低木,庭園木や,茶花にも向きま
 す。5〜7月に新しい枝の先端に,花梗の長い純白の花(花弁数は6〜9枚)を付け
 ます。近似種には花が上向きに付く,ホオノキとの中間種ウケザキオオヤマレンゲが
 あります。
 
レンネイ(モクレン)(モクレン属)
 モクレン,ハクモクレンを交配し欧州で作出された一連の品種群の一つで,庭園,切
 花に向きます。花期は4月,花弁は丸く外側が紫色〜鮮紅色,内面が淡紅色。
 
ニシキモクレン(錦木蓮,モクレン属)
 モクレンとハクモクレンの中間に位置すると考えられ,わが国に古くから栽培される
 落葉低木で,庭木,公園樹に用いられます。開花は4月頃,花弁の外側は淡紅色,内
 側は白色。
 
サラサモクレン(更紗木蓮,サラサレンゲとも,モクレン属)
 中国原産の落葉低木で,ハクモクレンとモクレンの中間の形質を持ち,現在はハクモ
 クレンの変種としています。庭木,切花向き。4月上旬に開花し,花の外側は淡紅色,
 内側は白色。
 
ベニヒメコブシ(紅姫辛夷,モクレン属)
 わが国にも分布する落葉小高木シデコブシ(花弁は白〜淡紅色)の変種で,花弁外面
 は淡紫紅色。庭木として植えられ,3〜4月に開花。
 
バレリーナ(コブシ)(モクレン属)
 コブシ,シデコブシなどを交配し,米国で作出された品種で,庭園用。開花は3〜4
 月,花は白色で大輪,多花性,花弁数20枚以上。
 
〈ばんれいし科〉
 
バンレイシ(蕃茘枝,釈迦頭シャカトウとも,アノーナ属)
 熱帯アメリカ原産の落葉小高木で,果実を食用とします。果実はお釈迦様の頭に似て
 います。
 
ポーポーノキ(アシナミ属)
 北米南西部原産で,明治27〜28年に渡来した落葉性高木。家庭果樹として栽培。果肉
 は橙黄色,クリーム状で甘味強い。
 
〈すいれん科〉
 
ギョザンコウレン(ハス)(魚山紅蓮,ハス属)
 熱帯及び温帯アジア,北米,南米原産の水生植物の園芸品種で,耐寒性の多年草。蕾,
 弁は丸形,花径14p前後,花色はピンク。半八重(花径23p前後)のものもあります。
 
タイハクレン(ハス)(太白蓮,ハス属)
 熱帯及び温帯アジア,北米,南米原産の水生植物の園芸品種で,耐寒性の多年草。古
 くから栽培されています。花は帯緑白色。
 
ロザンハク(ハス)(芦山白,聖人セイジン,ハス属)
 熱帯及び温帯アジア,北米,南米原産の水生植物の園芸品種で,大正末期に渡来した
 耐寒性の多年草。花弁数は100枚前後で,外弁は帯緑色,花は淡黄色。
 
スイヒレン(ハス)(酔妃蓮,ハス属)
 熱帯及び温帯アジア,北米,南米原産の水生植物の園芸品種で,耐寒性の多年草。江
 戸時代に既に栽培されていました。開花時は白地にピンク,,花径27p前後の細弁型,
 花容は端正。
[次へ進んで下さい]