31 唐飛廉データ
 
              唐飛廉トウヒレンデータ
 
                  参考:世界文化社発行「世界文化生物大図鑑」
                     山と渓谷社発行「日本の高山植物」
 
                    アザミ属とトウヒレン属は似ています。両
                   方とも頭花は全て両性の筒状花(先は5裂)
                   だけからなります。雌花の柱頭も両方とも2
                   裂しています。しかしアザミ属の柱頭は2個
                   が平行に直立していますが,トウヒレン属は
                   左右に大きく開いています。またアザミ属の
                   花糸には乳頭状の突起があり,そして普通,
                   葉には刺がありますが,トウヒレン属は突起
                   や刺がありません。
                    なお,キツネアザミはキツネアザミ属,ヒ
                   レアザミはヒレアザミ属,タムラソウはタム
                   ラソウ属です(これらのデータは収録してい
                   ません)。             SYSOP
 
[キク科トウヒレン属]
 
アサマヒゴタイ:分布・本州関東地方から長野県東北部の山地の林床に生える/花期・
 8〜10月,頭花トウカは帯紫色(近畿地方にはオオダイトウヒレン,北陸地方にはホクロ
 トウヒレン,九州にはツクシトウヒレンなどがある)
ウスユキトウヒレン(コタカネキタアザミ):高山植物/基準標本・芦別岳/分布・北
 海道大雪山などの高山帯の砂礫地に特産(日本固有)/花期・7〜8月,頭花は帯紫
 色(ユキバトウヒレン,タカネキタアザミ,ユキバタカネキタアザミ,ホソバエゾヒ
 ゴタイ,オオタカネキタアザミなどの変種がある,近縁のシュムシュトウヒレンは北
 千島以北にある)
オオタカネキタアザミ:高山植物/基準標本・大雪山(ウスユキトウヒレンの品種,ホ
 ソバエゾヒゴタイより大きい)
オクキタアザミ:高山植物/基準標本・鳥海山/分布・本州鳥海山と焼石岳の草地に特
 産(ナガハキタアザミの仲間)
キクアザミ:分布・本州,九州の山間の日当たりのよい草地に生える/花期・9〜10月,
 頭花は紅紫色
クロトウヒレン:高山植物/基準標本・白山/分布・本州東北地方南部から中部地方の
 高山帯の草地に生える(総苞が暗紫色,シラネアザミの変種)
コウシュウヒゴタイ:分布・本州関東西部〜山梨県,四国の山地の石灰岩地の林床に生
 える/花期・8〜10月,頭花は紫色
シラネアザミ:高山植物/基準標本・日光白根山/分布・本州東北地方南部から中部地
 方の太平洋側の亜高山帯〜高山帯の日当たりのよい草地に生える(日本固有)/花期
 ・8〜9月,頭花は帯紫色
シラネヒゴタイ:高山植物/基準標本・南ア白根三山/分布・南アの高山帯に特産(日
 本固有)/頭花は帯紫色(ヤハズヒゴタイの変種)
セイタカトウヒレン:分布・本州の山間の草地に生える/花期・8〜10月,頭花は紅紫
 色
タカネキタアザミ:高山植物/基準標本・十勝岳(ウスユキトウヒレンの品種)
 
タカネヒゴタイ:高山植物/基準標本・八ガ岳/分布・本州中部地方の高山帯に生える
 (ヤハズヒゴタイの変種)
チャボヤハズトウヒレン:高山植物/基準標本・白馬岳/分布・本州北アの高山帯の岩
 礫地に特産(日本固有)/花期・8月,頭花は淡紅紫色(母種はヤハズトウヒレン)
ナガハキタアザミ(ナガバキタアザミ):高山植物/基準標本・北海道/分布・北海道,
 本州早池峰山の高山帯の草地に生える/花期・7〜8月,頭花は淡紅紫色(シロバナ
 キタアザミもある)
ネコヤマヒゴタイ:分布・本州関東地方以西〜中国地方の山間の湿った草地に生える/
 花期・7〜9月,頭花は帯紫色
ヒダカトウヒレン:高山植物/基準標本・アポイ岳/分布・北海道アポイ岳と周辺のか
 んらん岩地帯に特産(ナガハキタアザミの仲間,基本種のチシマキタアザミは北千島
 以北にある)
ヒメヒゴタイ:分布・北海道〜九州の山地の明るい草原に生える/花期・8〜10月,頭
 花は紫紅色
ホソバエゾヒゴタイ:高山植物/基準標本・大雪山(ウスユキトウヒレンの品種でウス
 ユキトウヒレンより大型)
ミヤコアザミ:分布・本州,九州の山間の日当たりのよい草地に生える/花期・8〜10
 月,頭花は紅紫色
ミヤマキタアザミ:高山植物/基準標本・朝日岳/分布・本州東北地方南部の日本海側
 の高山帯の草地に特産(日本固有)/花期・8月,頭花は帯紫色
ミヤマヒゴタイ(ヤマヒゴタイ):高山植物/基準標本・南ア権現岳,鳳凰山/分布・
 本州中部地方の太平洋側の亜高山帯〜高山帯に生える(ヤハズヒゴタイの変種)
ヤハズヒゴタイ:高山植物/基準標本・富士山/分布・本州中部地方以北の山地帯〜亜
 高山帯の草地に特産(日本固有)/花期・8〜9月,頭花は淡紅紫色(神奈川県丹沢
 などにはタンザワヒゴタイがある)
ユキバタカネキタアザミ:高山植物/基準標本・十勝岳(ウスユキトウヒレンの品種)
 
ユキバトウヒレン:高山植物/基準標本・大雪山(ウスユキトウヒレンの品種)
 
ユキバヒゴタイ:高山植物/基準標本・夕張岳/分布・北海道夕張岳の蛇紋岩地帯と戸
 蔦別岳のかんらん岩地帯に特産(日本固有)/花期・7〜8月,頭花は帯紫色(シロ
 バナユキバヒゴタイもある)
レブントウヒレン:高山植物/基準標本・礼文島/分布・北海道礼文島,利尻島などの
 海岸の草地に特産(ナガハキタアザミの仲間)

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