17a ことわざ集
 
〈「食」に関係することわざ集〉その六
 
鱒は三年の古疵フルキズもよび出す
 
間違いは多く酒より起こる
 
水飲んで尻あぶる
 餅食ってから火にあたる
 
味噌に入れた塩はよそへ行かぬ
味噌盗人は手をかげ
味噌の味噌臭きは食われず
味噌豆は七里帰っても食え
味噌をつける
 
見る物食おう
 話食おう
 見た物乞食
 
麦飯で鯉を釣る
 蝦で鯛を釣る
 
飯食った後と損した後に永く居るものでない
 
餅は乞食に焼かせろ、魚は殿様に焼かせろ
 餅は大名に焼かせろ、豆は乞食に炒らせろ
 
餅は粉で取れ
餅は餅屋
餅腹三日
餅より粉にいる
 餅より餡が高くつく
 
物は言い残せ、菜サイは食い残せ
 
焼餅と欠餅カキモチは焼く方がよい
焼餅焼くとて手を焼くな
 
夜食過ぎての牡丹餅
夜食は食の足しにならぬ
 
山の芋鰻とならず
山の芋が鰻になる
山の芋を蒲焼にする
 飛ぶ鳥の献立
 
酔いどれ怪我せず
酔いに十トオの損あり
 
粒粒リュウリュウ辛苦
 粟一粒は汗一粒
 
蓼虫リョウチュウ苦きを知らず
 蓼食う虫も好き好き
 
良薬口に苦し、忠言チュウゲン耳に逆らう
 金言耳に逆らう
 苦言は薬なり甘言は疾ヤマイなり
 苦い薬は泣いても飲め
 薬酒ヤクシュ口に苦うして病に利あり
 
我が口に甘ければ人の口にも甘し
我が物食えば竈カマド将軍
 内ほどよい所はない
 夫婦暮らしは殿様でもまねできぬ
 我が家楽ラクの釜盥カマタライ
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