05 樹陰に苔生す岩やその仲間〈地質学の基本原理〉
 
        樹陰に苔生す岩やその仲間〈地質学の基本原理〉
 
 △地層累重ルイジュウの法則
 堆積してから褶曲シュウキョクしたり逆転したりして乱されたことのない堆積層では,どん
な場合でも,いちばん若い地層はいちばん上にあり,いちばん古い地層は基底部にある。
 △堆積水平性の法則
 水成の堆積物は,ほとんど水平に堆積し,しかもそれが堆積する下の面に平行か,あ
るいは平行に近い層となって堆積する。
 △斉一セイイツ過程原理
 「現在は過去の鍵である」すなわち,現在私たちの身近に起こっている自然現象によ
って,大昔につくられた地層の生成を説明することができる。
 秋田県の象潟がその例です。
 △初期連続性の法則
 水中で堆積した層は,それがつくられたときには横のあらゆる方向に連続しているが,
その縁ヘリの方ではついには堆積作用が行われないために,薄くなって消え去っている。
あるいは地層は堆積盆地の周辺に接して終わる。
 △地層切断の法則
 ある地層がその堆積した盆の縁でない地点で急に終わっているとすると,その地層は
初めに連続した部分が侵食によって取り除かれたか,そうでなければ地殻のなかに生じ
た割れ目(断層)によって移動したかにちがいない。
 
                参考 「やさしい地質学」築地書館株式会社発行

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