41-01d てくてくマップ[東京]その1
 
【7 新宿御苑・大宋寺コース】
 
@新宿御苑
 △新宿御苑の玉藻池のある周辺は,江戸時代信州高遠藩主内藤氏の下屋敷にあったと
ころです。
 △新宿御苑は明治35〜39年に皇室用庭園として整備され,戦前は皇室の観桜会や観菊
会が催されていました。イギリス,フランス,日本の三つの国の庭園様式が程良く調和
した,明治時代を代表する近代的名園です。昭和24年から一般に公開されました。
 △広〜い芝生を中心に,シイ,カシ,イチョウなどの厚い外周に囲まれた,広さ58.3
haの緑のオアシスです。
 △大小三百数十種の樹木の重なり合う林内での森林浴や,広大な芝生に寝転んで雲の
流れを追うとき,爽やかな安らぎを得ることが出来ます。
 △四季を通じて花木を楽しむことが出来,また,わが国に最初に移入され育てられた
ユリノキ,プラタナス,ヒマラヤシーダー,ラクウショウなどの巨樹が見られます。
 △熱帯・亜熱帯の約二千数百種の植物によって彩られる大温室には,年中洋ランなど
の花が四季を問うことなく咲き競い,またアマゾン産の葉径1.5〜2.0mのオオオニバスが
珍しい。
 △広い芝生では安心して子供や幼稚園児を遊ばせることが出来,母と子の森ではドン
グリ拾いや,昆虫探しが自由に出来ます。
 △母と子の森ではほぼ毎月,親子(小学生)を対象にした自然教室が開かれています
ので,参加申込をしてはいかがでしょうか。
 
A母と子の森
 ◇ラクウショウ(落羽松,ヌマスギとも)は,北米東南部・メキシコ原産で,明治時
代の初めにこの新宿御苑に移入されました。湿地を好むことから,樹の周囲に筍のよう
な気根(膝根とも)が出来ます。この気根は,空気の供給と風倒を防ぐ役目をしていま
す(スギ科)。
 
B日本庭園(楽羽亭前)
 ◇ハクモクレンは中国中部地方の原産で,わが国への移入は相当古いものと推定され,
年代は不明です。春一番を告げる良い香りの花木で,庭園樹として好まれます。望春花
とか,迎春花などと書かれます(モクレン科)。
 
Cイギリス風景式庭園
 ◇ユリノキ(ハンテンボクとも)は北米中部の原産で,明治9年に御苑に移入されま
した。原産地においては,昔インデアンがこの大木でくり抜きのカヌーを作りました。
葉の形が半纏ハンテンに似ています(モクレン科)。
 
Dフランス式整形庭園
 ◇プラタナス(モモジバスズカケノキ)はヨーロッパ,西アジア,北米等に生育し,
明治8・9年頃御苑に移入されました。果実の形の垂れ下がる様子が,山伏が衿エリ飾り
に付ける法具に似ているところから,鈴懸の木(スズカケノキ)とも呼ばれるようにな
りました(スズカケノキ科)。
 
E新宿御苑管理事務所
 ◇ヒマラヤシーダー(ヒマラヤスギとも)は,ヒマラヤ山脈周辺の高地に多く生育し
ます。ヒマラヤの周辺地域においては聖なる樹として尊ばれ,宮殿や寺院建築に主に用
いられました。わが国には明治12年に皇室に献上され,御苑において育成したのが初め
です(マツ科)。
 
F大宋寺(サブコース)
 ◇新宿御苑のルーツは信州高遠城主内藤氏の下屋敷で,大宋寺は内藤氏の菩提寺です。
 
G推奨コース
 ◇JR新宿駅南口(又は地下鉄新宿御苑前駅) − 新宿御苑インフォメーションセンタ
ー − 新宿門 − 中央休憩所 − 母と子の森 − 日本庭園 − 中ノ池 − イギリス風景
式庭園 − フランス式整形庭園 − 大温室 − 新宿門 − (大宋寺) − JR新宿駅南口
(地下鉄新宿御苑前駅)
 ◇距離 3.7q
 ◇所要時間 1時間20分
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