11 自然公園とは
自然公園とは 資料:森林家必携
自然公園とは,休養的素質をもった優れた自然の風景地について,公衆の野外レクリ
エーション利用のために設定される公園であって,公園としては新しいタイプのもので
す。
その選定は,自然的条件に支配されますが,
@特徴のある優れた景観をもつ風景地
A自然レクリエーションの可能性をもつ土地
B特殊な史跡・遺跡・伝説地・地形・地質・動物・植物など人文・自然科学上興味の
ある土地
自然公園でも,日帰り利用を主たる対象とする地方的なものは,その誘致距離50〜100
q程度で,1公園の面積は最少200ha,標準3,000haとします。
国立公園のような大自然を核とする公園では,泊まりがけの利用が原則となります。
誘致距離は資源性・到達性に支配され,上記の数倍になります。1公園の面積は,原始
景観を保持するためには10万haが必要であるといわれています。
わが国の自然公園は,自然公園法によって,次の3種が規定されています。
1 国立公園
わが国の風景を代表するに足りる傑出した自然の風景地であって,環境庁長官が指
定し,管理するもの
2 国定公園
国立公園に準ずる優れた自然の風景地であって,環境庁長官が関係都道府県の申し
出により指定し,都道府県知事が管理するもの
3 都道府県立自然公園
優れた自然の風景地であって,都道府県が指定し,管理するもの
また,国立公園又は国定公園の区域の海面に,海中の景観を維持するために「海中公
園地区」が指定されます。
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