02 森林インストラクター
 
        森林インストラクター制度の概要
                                       
 国民は生活の重点を「物の豊かさ」から「心の豊かさ」に置くようになってきました。
 例えば,芸術・文化活動やスポーツを楽しむ,自然環境に恵まれた山野で家族とアウ
トドア・ライフを楽しむなど,余暇時間を,個人の価値観,独自の個性を発揮する時間
として有効活用していこうということです。
                                       
 これまで自然愛好家や林業関係者など比較的少数の人々によって利用されてきた森林
を,一般国民のふれあいの場,あるいはレクリエーションのフィールドとして活用しよ
うという機運が高まってきています。
                                       
 このような人々の案内役である森林インストラクターの需要も増加してきています。
 森林インストラクターのマインドは,人々にものを教えることではなく,森林からの
メッセージを人々にインタプリタ(通訳)するつなぎ手の役目を負っているともいわれ
ています。
                                       
 林野庁では,国土の2割を有する国有林野を管理しております。その国有林野を専ら
フィールドとする森林インストラクターの本格的な養成を,数年前から実施してきてい
ます。
                                       
 一方,国有林民有林を問わず,また一般の人々にも森林インストラクターの資格を取
得させ,自然に親しむ人達を安心してご案内させようと,平成3年秋,森林インストラ
クター資格試験が実施されました。
 受験者は四百数十名で,合格率は約10%でした。
 この資格制度は,新しい制度です。その概要をお知らせします。
森林インストラクター
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