16a 植物基本用語
 
【芽】
 
花芽  :中に花のつぼみがある芽で,葉芽よりやや大きく,短い。
葉芽  :開くと葉や枝ができる芽で,花芽より細長い。
頂芽  :茎の先端にある芽をいい,側芽より発達して大きい。
側芽  :枝の先端の芽にくらべて小さく,枝の側につける芽。
腋エキ芽 :側芽の一種で,葉のつけねにつく芽。
むかご :肉芽,球芽ともいう。えき芽の一種で,葉腋につく。葉の変化した球形のも
     の。中に養分をたくわえており,地上におちて発芽する。
不定芽 :高等植物において,一定のところから芽がでるのではなく,ふつう芽をださ
     ない部分から生ずる芽のこと。
 
【葉】
 
葉身  :葉柄の先につく広い部分を葉身,又は葉片という。葉身1枚だけの葉が単葉
     で,2枚以上の葉が複葉である。
葉軸  :葉の軸のこと,葉柄の延長した部分をいう。
小葉  :複葉についている葉身の1枚1枚を小葉といい,その柄を小葉柄という。
葉脈  :葉身の中を通っている管で水分,養分の通り道になる。ふつう単子葉のもの
     は平行脈,双子葉のものは網状脈のものが多い。
中脈  :中央脈,主脈といい葉面の中央にある葉脈。
側脈  :中央脈から横の方にでる中脈より細かい脈。
脈のいろいろ:網脈,掌状脈,叉状脈,平行脈
網鞘  :葉の基部が茎をさや状に包むような形になっているもの。
     このほかに,掌状脈,叉状脈,平行脈がある。
托タク葉 :葉柄に付属している葉のようなもので,葉柄の上,又は葉柄の基部付近の茎
     の上にでる。
葉腋  :葉のつけ根のことで,多くの側芽はここに生じ,分枝が行われる。
羽状葉ウジョウヨウ:葉の切れこみをいい,全縁,浅裂センレツ,中裂,深裂に分類される。
葉形  :線形,披ヒ針形,さかさ披針形,へら形,長楕円ダエン形,楕円形,長い卵形,
     卵形,さかさ卵形,心臓形,さかさ心臓形,腎臓形,円形がある。
葉の先の形:鋭エイ形,鋭先形,漸鋭先ザンエイセン形,鈍ドン形,円形,小凹ショウオウ形,凹形,
     微突ビトッ形,突形
葉の基部の形:漸先形,くさび形,鈍形,円形,切セッ形,心形,耳ジ形
葉のへり:全縁,波状,さざ波状,円鋸エンキョ歯状,鋸歯状,小鋸歯状,歯状,小歯状,
     毛縁状,長毛縁状,二重鋸歯状,鋭浅裂状
複葉  :羽状複葉,二回羽状複葉,掌状複葉,二回三出複葉,鳥足状複葉
捕虫袋 :食虫植物の捕虫のための葉の形の一種で,袋状になっている。
包葉  :芽やつぼみを包んでいる扁平な葉のうち,比較的大形のもの。茎軸につく位
     置や形などによって,小包,総包などに区別される。オキナグサ。
総包  :花序の基部について花を保護している多数の小さな葉のようなものの集合体
     のこと。その一つ一つの葉のようなものを総包片という。チョウセンアザミ。
対生と互生:葉のつき方のことで,1ケ所から2枚の葉が向かい合う場合を対生,互生
     はたがいちがいについていること。
束生  :枝や茎の節間が非常に短くなり,茎の一部から数枚〜多数の葉がでているよ
     うにみえる。
根出葉 :茎が非常に短いので,根元や地下茎から直接に葉がでているようにみえるも
     の。根生葉ともいう。
 
【茎】
 
ほふく枝:ストロンともいい,茎がつる状になって地面をはい,途中の節から根と茎を
     だして生長する。
花茎  :ふつうの花軸とは異なり,花だけで葉がついていない茎を花茎という。
茎の形 :円柱状の茎,中空で角ばった円柱状の茎,四角柱状の茎,翼のある茎,直立
     する茎,左にまきつく茎,右のまきつく茎,(つるに支えられて)はい上が
     る茎
地下茎 :地中にある茎のことで,養分を貯えたりする。根茎,球茎,りん茎,地茎な
     どがある。
根茎  :外観上,地中や地表をはう根のようにみえる茎で,根と葉又は根と地上茎を
     生ずる。
りん茎 :地下茎の一種で,ユリなどのように,厚く多肉化したりん片が集まっている
     茎。
茎の毛 :長毛,短毛,硬毛,綿毛,星状毛,腺毛,鉋刺など
 
【根】
 
主根  :種子より最初に出た幼根が,そのまま発達して太くなる根。
側根  :主根に対しての語で,側方にでる二次的な根をいう。
ひげ根 :根が細く,ひげ状で主根と側根の区別がない根のこと。単子葉類ではふつう
     の根。
気根  :茎や幹から空気中にたれ下がっている根で,大気中から水分を吸収して生長
     する。トウモロコシなど。
 
【イネ科の花】
 
小花  :イネ科の植物の花序は総状についたいくつかのブロックがあって,全体とし
     て円錐形の花序になっている。その1ブロックには3〜6個の花が集まって
     いる。その個々の花が小花である。
えい(穎):イネ花の小穂の基部にある数個のりん片状の葉を包えい,又はえいという。
     また包えいと花えいを総称してえいということもある。
花えい :イネ科の花を直接つつんでいるカバーで,外側のものを外花えい,内側のも
     のを内花えいという。
果のう :カヤツリグサ科にみられる特殊な花のつくりで,花の外側の雌ずい,雄ずい
     群を直接つつんでいる袋をいう。
のぎ(芒):のげともいい,イネ科の植物の果実の外花えいの先端からでる剛毛状の突
     起をのぎという。
花穂  :簡単には穂のことで,長い花軸に小花が穂状花序や総状花序につらなってつ
     く。
小穂  :イネ科の植物の花序は3〜6個の小花が総状花序について,全体として円錐
     花序となる。この小さな1ブロックを小穂という。
 
【しだ】
 
胞子  :顕花植物の種子に対応するもので,無性的に新しい個体を形成するもの。
胞子のう:内部に胞子を内生するもので,成熟すると一部が開いて胞子を散布する。
大胞子のう:種子植物においてはい珠にあたるものを大胞子のうといい,やくにあたる
     ものを小胞子のうという。
[次へ進む] [バック]