11 木目
木目モクメ
資料:森と木とくらしのなんでも相談室(森林研究会)
日本は,春・夏・秋・冬の季節の分かれ目がはっきりしているので,動物や植物は,
この四季の移り変わりのリズムに合わせて生活しています。
木は,春から夏にかけてぐんぐん大きくなり,秋から冬になるとひと休みという具合
グアイです。この成長のあとが「年輪」になります。年輪は1年に一つずつ増えていきま
す。
丸太を製材セイザイして柱や板にすると,年輪がいろいろな模様になって現れます。この
模様を「木目モクメ」といいます。
木目は,波に見えたり,絵に見えたり,怪獣に見えたりもします。夜,布団にはいっ
て天井の板の木目を見ながら,いろいろな物語を思い浮かべるのも楽しいものです。
日本では,木目の違いを活かして木を上手に使い分けてきました。
木目は製材のし方で模様が違い,使途も異なります。
木目が波型や山形の模様に製材された材を「板目イタメ」といい,木目が平行線のよう
になった材を「柾目マサメ」といいます。この板目と柾目の違いを理解することは,木材
を上手に使うためのポイントの一つです。
板目の木材は,丸太の中心を外ハズして製材されたものなので,水分の吸収が少なく,
乾燥すると「狂クルい」が生じやすく,反ソったり割れたりする性質を持っています。こ
の性質を利用してお醤油ショウユやお酒など主に液体を入れる樽タルは,中に入れたものが洩
れないように板目の材でつくられています。
柾目の木材は,板目の木材よりも水分の吸収がよく,水分をよく吸い取るためにお寿
司スシなどを入れる桶オケをつくります。
柾 目 板 目
木口の中心
↑ 赤身
木口の __________ __________
中心←/赤身 白太 / / /
/_________/ |←木口の /_________/ |
|||||||||| | | | | | | 外側 |木口の 白太 | |
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