0901 薬草木・ヘルス・マニュアル(1)
薬草木・ヘルス・マニュアル(1) 資料提供:長野営林局 M氏
林野は再生可能な資源として無限の可能性を秘めています。
この林野を有効的に利用することは,人類にとって極めて重要なことです。
ここに掲載してあります記事は,M氏が開発・蓄積されましたソフトに基づき,野山
の薬草木,薬草木酒,薬浴草木,食草木に関するヘルス・マニュアルとして編集したもの
です。
【一般的留意事項】
1 薬草の調整方法
@薬草は,採取後水で洗う。
A樹皮,幹皮,皮,根皮は小さく切って乾燥する。
B茎根,葉,蔓,根は刻んで乾燥する。
C実,種子,花はそのまま乾燥する。
2 保存方法
紙袋に入れ,風通しのよい所に吊るして保存する。
3 煎じ方
1日量を普通200〜400mlの水に入れ,半量になるまで煎じる。
4 服用法
普通1日量を3回に分け,食前1時間の空腹時に服用する。
【薬草木】
植物名 生薬 用部 効能等 採取・調整法/用量(1日) 花期
アオギリ 梧桐子 種子 食べ過ぎ, 秋に採取し、日干し粉にする 夏
ゴドウシ 下痢,動脈 食後1g服用
硬化
アカザ アカザ 茎葉 ビタミン補 春若葉を採取 夏
給,高血圧 青汁として飲む 別途食用
アカザ アカザ 茎葉 魚の目,い 夏採取し日干し 夏
ぼ 5〜10gを濃く煎じ、患部に塗布
アカネ 茜草 根 舌炎,歯痛 10〜11月採取し輪切りにして日干し 夏
センソウ 口内炎,扁 3〜5gを煎じた液でうがいを頻ぱんにす
桃炎,歯ぐ ると著しい効果
きのはれ
アカネ 茜草 根 やけど,切 10〜11月採取し輪切りにして日干し 夏
センソウ 傷 薬用アルコール100ccに10〜15gを漬け用事塗
布
アカネ 茜草 根 通経,解熱 10〜11月採取し輪切りにして日干し 夏
センソウ 止血 10gを煎じて服用
アカメガシワ 赤芽柏 樹皮 胃潰瘍,胃 夏採取し日干し 春
アカメガシワ 酸過多 3〜8gを煎じて服用
アケビ 木通 茎 膀胱炎,経 開花期に採取し蔓性の茎を細切にして 春
モクツウ 痛 日干し 10〜15gを煎じて服用
別途食用
アケビ 木通 茎 腎炎,尿道 秋〜冬採取粗く刻み日干し 春
モクツウ 炎 10〜15gを煎じて服用
アケビ 木通 葉 健康茶 春に若葉を採取し日干して煎(い)る 春
モクツウ お茶として飲用
アジサイ 紫陽花 葉 解熱 初夏採取し日干し 春
シヨウカ 5gを煎じて温服
アシタバ 若芽, 高血圧 春〜夏採取し,3日日干し後陰干し 春
若葉 25gをお茶として飲用 別途浴用
アシタバ 若芽, 高血圧 春〜夏採取し 春
若葉 青汁として飲用
アマドコロ 萎ズイ 根茎 強壮,強精 通年採取し二つ割として日干し 春
イズイ 5〜10gを煎じて服用 別途酒用
アマドコロ 萎ズイ 根茎 うちみ,ね 用事採取 春
イズイ んざ 生の根茎をおろし,患部にあてがう
アカヤジオウ 地黄 根 貧血,吐血 秋採取し日干し、または蒸して後乾燥 5月
ジオウ 子宮出血, 5〜10gを煎じて服用 別途浴用
補血
アカメガシワ 葉,樹 胃潰瘍,十 夏採取し細かく刻み日干し 6〜7月
皮 二指潰瘍 5〜10gとエビスグサの種子煎じて服用
別途浴用
アキノキリンソウ 茎,葉 利尿,腎炎 秋採取し,日干し 秋
花 10〜15gを煎じて服用 別途食用
アキノキリンソウ 茎,葉 去痰 秋採取し,日干し 秋
花 15〜20gを煎じた液でうがいをする
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