16 熱帯林を守る仕事をしてみたい
 
          熱帯林を守る仕事をしてみたい
 
             資料:森と木とくらしのなんでも相談室(森林研究会)
                                       
 貴重な熱帯林がどんどん減っている,このままでいいのか,熱帯林を守る仕事をした
い,という人が増えています。
 熱帯林のある国は,これから発展していこうという国が多いので,その国の力だけで
森林を守っていくのは大変です。余裕のある国が助けてあげることが大切です。そこで,
日本やアメリカ,ヨーロッパの国々のような,森林を守ったり育てたりする技術をもっ
ている国から,熱帯林のある国に大勢の人々が出かけています。
 青年海外協力隊の人達,林野庁の方々が熱帯林のある国に行って,苗木の研究や植林
のし方,木の伐り方や治山チサン工事のやり方などを教えています。せっかく植えた木が
薪マキにされたり,火をつけられて灰になったりしないように,森林をつくることの大切
さも教えています。でも,まだまだ沢山の手伝いがいります。
 森林や林業,樹木についての知識を習得したり,理解を示すのも,大切な「熱帯林を
守る仕事」の一つです。
 民間の団体も,募金をして植林活動などを応援しています。これらの活動が長続きす
るように,募金に応じるのも,今すぐできる「熱帯林を守る仕事」の一つです。
 また熱帯林から伐られてきた木でつくられた木製品を大切に使うようにすることも,
「熱帯林を守る仕事」の一つともいえます。
                                       
 国境を越えて熱帯林を守り育てていこうとする機関をご紹介します。
                                       
▲FAO(国際食糧農業機関)
 国連の専門機関の一つで,1945年に設立されました。
 FAOには林業局があります。熱帯林を上手に使い,守り育てるための国別の計画を
たてたり,調査団の派遣,情報の提供などを行っています。
                                       
▼ITTO(国際熱帯木材機関)
 熱帯木材の貿易を安定させるために設立された国際機関です。
 1986年に横浜に本部がおかれ,熱帯木材の生産国が23ケ国,消費国27ケ国が加盟し,
熱帯林の保全や持続的な利用のための活動などを実施しています。
                                       
  国際熱帯木材機関(ITTO)〒220 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1  045-223-1110
                              パシヒィコ横浜 横浜国際協力センター5F
                                       
◆JICA(国際協力事業団)
 日本政府の国際協力の実施機関です。
 熱帯林を守り育てるため,専門家を派遣したり,必要な機械や資材をとどけたりする
ほか,そのための調査も行っています。
                                       
 国際協力事業団 〒163 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル  03-3346-5311
                                       
■JIFPRO(国際緑化推進センター)
 民間団体や企業が行っている熱帯林を守る活動を支援したり,熱帯林の大切さをみん
なに理解してもらうための活動を行っている日本の機関です。特に,熱帯林が活躍でき
る専門家を育てることに力を入れています。
                                       
 国際緑化推進センター 〒112 東京都文京区後楽1ー7ー12 林友ビル 03-5689-3450
[次へ進む] [バック]