03 保護林の体系区分
資料:林野庁 04.05.08
種 類 目 的 設定の基準
森林生態系保護 原生的な天然林を保存する 次の各号のいずれかに該当するもののう
地域 ことにより,森林生態系か ち,特に保護を必要とする地域
らなる自然環境の維持,動 @我が国の主要な森林帯を代表する原生
植物の保護,遺伝資源の保 的な天然林の区域であって,原則とし
存,森林施業・管理技術の て1000ha以上の規模を有するもの
発展,学術研究等に資する Aその地域でしか見られない特徴を持つ
稀少な原生的な天然林の区域であって,
原則として500ha以上の規模を有するも
の
森林生物遺伝資 森林と一体となって自然生 我が国の自然生態系の類型を代表し,か
源保存林 態系を構成する生物の遺伝 つ自然状態が十分保存された天然林を主
資源を森林生態系内に保存 体とした森林で,原則として1000ha程度
し将来の利用可能性に資す 以上の規模を目安とするもののうち特に
る 保護を必要とする地域
林木遺伝資源保 主要林業樹種及び稀少樹種 保存対象樹種の天然分布地の天然林(特
存林 等に係る林木遺伝資源を森 に必要がある場合は人工林)で,原則と
林生態系内に保存し,将来 して保存対象樹種ごとに繁殖力の旺盛な
の利用可能性に資する 個体を集団的に100本程度以上含み,5ha
程度以上の面積を有するもののうち特に
保護を必要とする地域
植物群落保護林 我が国又は地域の自然を代 前記3種類の保護林の区域以外の地域で
表するものとして保護を必 あって,次に掲げる基準を満たすものの
要とする植物群落及び歴史 ち,特に保護を必要とする区域
的,学術的価値等を有する @稀少化している植物群落が存する地域
個体の維持を図り,併せて A全国的には比較的一般的な植物群落で
森林施業・管理技術の発展, あるが分布限界等に位置する植物群落
学術研究等に資する が存する地域
B湿地,高山帯等,特殊な立地条件の下
に成立している植物群落が存する地域
C歴史的,学術的に価値の高いものとし
て伝承されてきた巨木等が存する地域
Dその他保護が必要と認められる植物群
落及び個体が存する地域
特定動物生息地 特定の動物の繁殖地,生息 前記4種類の保護林の区域以外の地域で
保護林 地等の保護を図り,併せて あって,次の基準を満たすもののうち,
学術研究等に資する 特定の動物の繁殖又は生息のために,特
にその保護を必要とする区域
@稀少化している動物の繁殖地又は生息
地
A他には見られない集団的な動物の繁殖
地又は生息地
Bその他保護が必要と認められる動物の
繁殖地又は生息地
特定地理等保護 我が国における特異な地形, 前記5種類の保護林の区域以外の地域で
林 地質等の保護を図り,併せ あって,特異な地形,地質等を有するも
て学術研究等に資する ののうち特にその保護を必要とする区域
郷土の森 地域における象徴としての 地域の象徴としての意義を有し,地元市
意義を有する等により,森 町村から保全の要請のある森林で,次の
林の現状の維持について地 条件を満たすと認められる場合
元市町村の強い要請のある @木材産業,農林業等地域の産業との調
森林を保護し,併せて地域 整が図られていること
の振興に資する A郷土の森保存協定が締結され,国有林
野の管理経営上支障がないこと
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