キューティクル(スンプ法)

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Last update: 2000/05/22
cuticle posi

わたしの髪の毛のいわゆる「キューティクル」。昔よくCMでやってたやつです。髪の毛を普通に顕微鏡で観察してもただの黒い棒みたいに見えるだけなので、何かいい方法ないかな、と思ってました。お正月休み中、「スンプ法」はどうかな?、とふと思い付いて、おとそ気分でやってみたらこんな具合でした。


セメダインCを髪の毛にぬりつけて、乾く前にスライドグラスにくっつけて、余分な液を指でこすり取って、かわいてから髪の毛をはがして、そのまま検鏡(対物40x,接眼15x、水もカバーもなし)。とっても簡単。

結構うまくいったので、今度実習でやってみます。高校生は男も女も髪の毛が大好きですからね。それに、ネコとかイヌとか、いろいろやって見ると面白そうですね。


米FDAの資料に、Hair Identification なんてのがありました。異物が食品に混じってると問題になる、ということです。主にネズミ類関係ですが、興味ある方はごらんください。ここの18.3.6というところにあります(そんなに詳しい資料ではないです)。

「キューティクル」っていうとこれですけど、「クチクラ」も"cuticle"ですね。ふーむ。別にウロコみたいになってなくてもいいという訳か。


cuticle nega cuticle2

左はレタッチで反転した絵です。こっちのほうが、「髪の毛」って感じですね。

右は簡易暗視野照明、対物10xの写真(反転なし)。スンプしたやつを坂田氏の本に紹介されてる方法で撮りました。なかなかきれいなのですが、対物40xでは残念ながらうまくいっていません。ゾウリムシなんかもきれいなのですが、写真はうまく撮れてません。もう少し研究したら詳しく紹介したいと思います。


2000/05/22 追記

髪の毛についての情報ですが、 全国理容環境衛生同業組合連合会の、 「毛髪の不思議」が参考になります。「発毛剤」が発売されたりしてるし、その筋ではいろいろ研究が進んでるんでしょうね。

また、キューティクルは羊毛などにもあって、ウールを洗濯すると縮むのはキューティクルがからみあってほどけなくなるため。フェルトというのも同じなんだそうです(自然とマルチメディア WNN-Natureの中の、「身近な自然質問箱」より)。ここ、なかなか面白いです。


Since 99/01/03, 撮影(d):99/01/03